“筋肉のインターハイ”に福井の高校生が3年連続出場「力出し切れた」 受験勉強と並行してトレーニング
福井県福井市の男子高校生が、“筋肉のインターハイ”こと「RHF高校生フィットネスボディコンテスト」の全国大会に3年連続出場した。上位入賞はかなわなかったものの、自宅で工夫して自主トレーニングに励み鍛えた肉体で舞台に立てたことを喜んでいる。 高志高3年の宮谷英馳さん(17)。体を鍛え始めたのは中学2年の時、アメフトをやっている伯父に筋トレに誘われたのがきっかけ。自分を追い込み、体に筋肉がついてムキムキになっていくことが楽しくなり、高校1年の後半からは部活をやめて毎日のようにトレーニングに励んだ。 大会はスポーツ専門学校などを運営する学校法人立志舎が主催。高校生が努力で手に入れた肉体を競う大会として、2022年から開催している。「海が似合う体」をコンセプトとした「フィジーク」競技で、身長別などの部門に分かれている。規模は年々拡大し、地方大会を含め延べ200人以上が競い合う。 高校1年の時に同大会へ初挑戦すると「緊張したけど歓声をかけてくれるステージが楽しかった」。翌年の冬に開かれた関西大会では、身長170センチ以上の部門で2位に輝いた。 高校3年では、8月に地方大会に臨み、各大会の上位5人として宮谷さんも全国大会に進んだ。大学の受験勉強と並行しつつ、小学生の時に使っていたランドセルにダンベルを入れ、担いで懸垂をするなど、工夫して筋トレに励んだ。 「最後に頑張ろうという思いが強かった」。ステージ上では規定のポーズで鍛えた背筋や上腕二頭筋をアピール。「緊張したし、結果は悔しかったが力を出し切れて楽しかった」と笑顔だった。 筋トレの魅力について宮谷さんは「嫌なことがあっても忘れられるし、睡眠や食生活など健康を意識するようになる」とし「今後も一般の大会に出てみたい」と話していた。
福井新聞社