歴史ロマンス超大作『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』日本上陸! 心震える劇的な愛を描いた究極のラブストーリー
17世紀前半、激動の朝鮮を舞台に、戦火の中で何度となくすれ違う男女の運命的な愛を壮大なスケールで描いた『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』は、アジア各地で話題を集めて大ヒットしたロマンス時代劇。波瀾万丈のストーリーはもちろん、渾身の演技を見せた主演のナムグン・ミンをはじめとする俳優たちの演技、見事な映像美と人間模様を描き出した演出、物語を彩るドラマチックな音楽と、すべてが一級品の必見作だ。今回は、MBC演技大賞8冠ほか数々の快挙を達成した本作の見どころをDVDリリース、デジタル配信に合わせて紹介していきたい。 【写真】キスシーンが絵になる! 純愛カップルを演じたナムグン・ミン&アン・ウンジンン ■『黒い太陽』ナムグン・ミン×『賢い医師生活』アン・ウンジン 『黒い太陽~コードネーム:アムネシア~』に続いて、キム・ソンヨン監督と組んだ本作で3度目の演技大賞受賞の栄誉に輝いた“演技の神”ナムグン・ミンが演じたのは、都から離れた村にふらりと現れた謎の男ジャンヒョン。商才に長け多くの財産を持つ両班だが、金で身分を買ったという噂もあり、その正体は不明。ジャンヒョンは村の知識人である儒生たちから憧れられているお嬢様ギルチェの、溌剌とした姿を目にして強く惹かれていく。 また、意思の強いヒロイン・ギルチェを演じたのは、『賢い医師生活』で知名度を上げた演技派のアン・ウンジン。運命の人との結婚を夢見る自由奔放なお嬢様から、戦争体験を通してたくましい大人の女性へと成長するヒロインを、時代劇初主演にして多彩な演技力で魅せた。 ■『マイネーム』イ・ハクジュ、『ドクター・プリズナー』イ・ダインなど演技派俳優が集結 ギルチェが暮らす村は平和そのもので、過去に朝鮮を襲った清(後金)が再び攻めてくるという話を耳にしても、村人たちは噂に過ぎないと気にも留めない。儒生たちはといえば、たとえ攻められてもすぐに撃退できると意気盛ん。だが、ジャンヒョンが危惧したように、噂はすぐに現実のものとなり、戦慣れした何万もの敵兵の足音がすぐそばまで迫ってくる。国王に対する儒生たちの盲目的な忠誠心を皮肉っていたジャンヒョンだが、実戦経験のない彼らを見捨てられず出征。ギルチェは親友ウネらと女だけで山奥へと避難するが、屈強な敵兵は雪深い道をものともせず彼女たちを執拗に追う。 その後、敵兵に襲われかけたところをジャンヒョンに助けられたギルチェは、冗談混じりの口説き文句に揺れるものの、彼女の心には長年想いを寄せてきたヨンジュンがいて、彼がウネと婚約したと聞いても諦めることができない。常に影のようにジャンヒョンに付き従うリャンウムは、彼を突き放すギルチェに複雑な思いを抱く。 ウネ役には『ドクター・プリズナー』のイ・ダイン、ヨンジュン役に『夫婦の世界』のイ・ハクジュと、魅力あふれるキャストが顔をそろえ、神秘的なリャンウムを演じた新人キム・ユヌにも注目が集まった。ほかに、『ブラックペアン シーズン2』で日本デビューを飾るキム・ムジュンが、ジャンヒョンと深く関わる世子役を務めている。 ■史実とフィクションを織り交ぜた本格時代劇 やがて、和議が成立しようやく戦争は終結したものの、全21話2部構成の本作は、戦争終結の段階ではドラマ全体の3分の1程度が描かれたに過ぎず、戦後の物語に比重が置かれているのが興味深い。『帝王の娘スベクヒャン』や『逆賊‐民の英雄ホン・ギルドン‐』などを手掛けてきた脚本家ファン・ジニョンは、別離と再会を繰り返すジャンヒョンとギルチェの切ない愛と共に、戦火に巻き込まれて苦しむ人々や捕虜となった女性たちの生きざまを繊細に描き出した。さらに、当時の宮廷の状況や、清側の人間模様にまで踏み込んだことで、より深みを感じさせる内容となった。 主人公が次々に危機に陥って大変な目に遭うのは、どんな時代劇でも共通とはいえ、その中でもここまでの体験をした者がいるだろうかと思うほど、あまりにも残酷な運命が2人を待ち受ける。緊張感たっぷりのドラマをナムグン・ミンと親交の深いジュノ(2PM)が1話で声の特別出演をして盛り上げたことも話題となった。第1部だけでも見応え十分だが、第2部で舞台を清の瀋陽に移してからのスケールアップした劇的な展開には息を呑むばかり。ダイナミックな物語に身を委ね、ジャンヒョンとギルチェの愛の行く末を見守ってほしい。 『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』は、DVDリリース中。U‐NEXTで独占先行配信中。