戦力アップ失敗!? J1夏の補強評価ランキング16位。監督解任に主力の移籍…。補強はしたものの不安を残す
毎年サッカー界を賑わす移籍市場は、世界はもちろん日本でも盛り上がりを見せる一大行事だ。多くのファンが一喜一憂するこの期間は、その年のクラブの成績を左右する大事な時期となる。今回は、先日閉幕した夏の移籍市場で的確な補強を成功させたJ1クラブをランキング形式で紹介する。(文:Nobuya Akazawa|J1全部見るマン)
16位:サガン鳥栖 【IN】 • 今津佑太[甲府/新加入] • 寺山翼[FC東京/期限付き] • 久保藤次郎[名古屋/期限付き] • ジャジャ・シルバ[FC東京/期限付き] • 西矢健人[藤枝/新加入] • 清武弘嗣[C大阪/期限付き] • ヴィキンタス・スリヴカ[PASラミア1964(ギリシャ)/新加入] 【OUT】 • 河原創[川崎F] • 横山歩夢[バーミンガム・シティ(イングランド)] • 手塚康平[柏] • 長沼洋一[浦和] • 菊地泰智[名古屋] • 河田篤秀[群馬] • 樺山諒乃介[群馬/期限付き] • 長澤シヴァタファリ[水戸/期限付き] 川井健太監督の解任や主力の相次ぐ移籍など、最も苦しい夏を過ごしたチームの1つがサガン鳥栖だろう。菊地泰智、長沼洋一、河原創、横山歩夢の移籍は大きな痛手になる。特に崩しの切り札として地位を築いていた横山の海外移籍が鳥栖の攻撃力低下につながっているように映る。 その一方で、新戦力も迎え入れている。清武弘嗣の加入は、攻撃のテコ入れとして大きな存在感を放ってくれるだろう。ヴィキンタス・スリヴカは組み立てからフィニッシュに絡む局面で特徴を発揮できる。寺山翼は中盤のつなぎ役として、ジャジャ・シルバはドリブルで打開できる存在として、菊地や横山が抜けた穴を埋める存在になり得る。 リーグワーストの57失点を喫している守備陣にも手を入れ、今津佑太がヴァンフォーレ甲府から加入。久保藤次郎や西矢健人もすでに新天地デビューを果たしている。主力が抜けたポジションには新戦力が加わったが、不安を残すのは連係面だ。監督交代後もチームとして多くの課題を残しており、新戦力をどう組み込んでいくかも整理する必要がありそうだ。
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