完全遮光100%の最強日傘「UVO」が大ヒット:Wpc.が提案する、傘のファッションフロンティア
ー完全遮光100%とUVカット率100%を実現するための生地の特殊構造について教えていただけますか? この日傘の最大の特徴は、多層コーティングによる高い遮光率とUVカット率にあります。生地の裏面に何層ものポリウレタンコーティングを施し、その上からラミネート加工をすることで光も紫外線もしっかりとブロックする性能を実現しています。 技術的な難しさはそれほどありませんが、コーティング工程が課題でした。コーティングを厚くすると生地が重くなり過ぎてしまうからです。しかし、私たちの商品は適度な軽量設計となっており、持ち運びの負担を感じさせない仕様になっています。 遮光率とUVカット率を100%で維持しつつ、生地を最適な薄さの計量レベルまで仕上げ、軽量化を実現できた点が大きな強みです。 さらに、この日傘のさらなる強みは雨の日でも使用可能な点にあります。UV対策専用の日傘が多いなか、雨にぬれても使える兼用タイプは高い評価をいただいています。 ー2段式・3段式・長傘など、多様なサイズ・種類の日傘を展開されていますよね。 私たちには、傘をファッションアイテムとして確立したいという夢があります。靴やバッグなどと同様に、コーディネートや気分によって傘の色や柄、サイズを変えられるようにしたいと考えています。
そのため、単なる実用品としての傘ではなく、色柄やデザイン、用途などのバリエーションを増やすことで、お客様に選ぶ楽しみを提供することを目指しています。1本だけでなく、2本、3本と複数の傘を生活に取り入れていただき、その日の気分に合わせて自由に使い分けていただきたいと考えています。
また、男性の日傘使用も増えてきているので、男性向けの晴雨兼用傘「Wpc. IZA」のバリエーションも豊富に展開しています。
単なる日よけや雨よけ具だけでなく、ファッションの一部として楽しんでいただける傘作りを心がけ、商品数を増やすなどの取り組みを行っています。お客様に選ぶ喜びを感じていただくことで、傘をファッションアイテムのひとつとして定着させたいと考えています。 ー今後の日傘シリーズの展開は? 日傘の機能をさらに高めていきたいと考えています。 太陽光には紫外線のほかに、赤外線や可視光線であるブルーライトなどの種類があります。特に赤外線は、肌の奥深くまで入り込み、シミの原因になりやすいのです。また、頭皮に紫外線を浴びることで、薄毛の原因にもなり得ます。 こういった肌への悪影響を軽減するため、赤外線やブルーライトをしっかりとカットできる機能を持たせることで、付加価値を高めたいと考えています。 一方で、若年層への普及も重要な課題です。中学生や高校生など、年齢に関わらず熱中症のリスクがあり、若い世代にも日傘の利用を広める必要があります。 現状の普及率は低いですが、徹底的に若年層へのアプローチも行い、日傘の利用促進を図っていきます。