米衛星放送大手ディレクTVとディッシュ、合併合意に近づく-関係者
(ブルームバーグ): 衛星放送大手ディレクTVと同業のディッシュ・ネットワークは、合併に向けた協議で詰めの段階に入った。事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたもので、合併が実現すれば、2000万人近い加入者を有する米最大の有料テレビプロバイダーが誕生する。
非公開情報のため匿名を条件に語った関係者によれば、早ければ数日内の合意発表もあり得る。合併後の統合会社は非公開企業となり、ディレクTVが経営権を握る方向で交渉を進めているという。
ディレクTVは1994年設立。米通信大手AT&Tとプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社TPGが共同所有しており、加入者数は約1100万人に上る。衛星ネットワーク運営会社エコスター傘下のディッシュは80年にスタートし、加入者は約800万人。エコスターとTPGは引き続き投資家として残る見通し。
関係者によると、ディレクTVとディッシュは、統合に関する枠組みの詳細を巡り依然として協議中。交渉は前進しているものの、延期や物別れに終わる可能性も残っているという。両社の合併交渉については、ブルームバーグが今月先に報じていた。
TPGの担当者はコメントを控えた。ディレクTVの担当者は「うわさや臆測」にはコメントしないと回答。ディッシュの担当者はコメント要請にすぐには応じなかった。
原題:DirecTV, Dish Are Said Close to Clinching Merger Agreement (1)(抜粋)
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Michelle F Davis