「医療保険の加入を考えている」と話したら、友だちに「高額療養費制度があるので加入しなくても大丈夫だよ」と言われました。本当に大丈夫なのでしょうか?
医療費以外にかかる費用のことも考えてみよう
保険適用外の治療を受けるか否かを決断する際に、経済的な理由で選択肢が狭まることは避けたいです。もちろん、賄える預貯金があれば問題はありません。このようなときこそ、“もしも”に備える保険の出番です。 また医療費以外にも、けがや病気になるとかかる費用はあります。もし入院したら、「子どもの世話はどうする? ペットは?」などもそのひとつです。家族が増えると、さまざまな想定が増えます。冒頭に示したように、20歳代に比べて30歳代以降の医療保障の準備割合が増えている一因です。 高額療養費制度のような公的な保障以外に、勤めている企業によっては保障制度がある場合もあります。必要な金額は、個人個人の生活環境などで違います。預貯金での準備に不安があるようなら、医療保険の加入が一案です。 「預貯金で賄えるようになったので解約や減額を考える」「家族が増えるなど環境が変わって保障額を増やしたいので増額」……医療保険に加入しても、定期的に見直すことがおすすめです。 出典 公益財団法人生命保険文化センター 2022(令和4年度) 生活保障に関する調査 厚生労働省 医療費の一部負担(自己負担)割合について 厚生労働省保険局 高額療養費制度を利用される皆さまへ(平成30年8月受診分から) 執筆者:宮﨑真紀子 ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士
ファイナンシャルフィールド編集部