【サッカー】天皇杯名物!ジャイアントキリングをデータで振り返る
続いて、表3にもあるように96年から出場が可能となり、天皇杯を盛り上げてきた2種登録チームについてもふれたい。公式戦の増加による日程的問題から14年を最後に今年から出場資格がなくなった2種チームだが、これまで延べ89チームが出場し、全21勝を挙げた。残念ながらプロ相手には勝利を収めることは出来なかったが、03年の市立船橋高校のように、Jリーグ王者であった横浜FM相手にPK戦までもつれ込むなど、その健闘ぶりは記憶に新しいのではないだろうか。
初勝利は97年の愛媛ユース(愛媛県代表)で、アローズ北陸(富山県代表)を破り、2種登録チームが1種登録チームに初勝利を挙げる快挙を成し遂げた。それ以降、04年まで勝利を挙げ続けた高校年代だったが、出場チームの減少と比例するかのように勝利数も減少していき、12年の柏U18を最後に2年間勝利から見放されていた。 カテゴリーを超越した真剣勝負が見られるオープンな大会である天皇杯にあって、高校年代の不参加はサッカー界の底上げという意味でも、少し寂しく感じる。そんな若い選手たちに夢を与える意味でも、ジャイアントキリングに注目して今大会も追いかけていきたい。 (株)日刊編集センター