ガビ、ヤマルらより成長速度が遅れた? アカデミーで暴れていたドイツの神童も気付けば“19歳”を迎えた
ドルトムントでは思うように出番が増えない
最近のサッカー界では、10代からトップレベルで活躍する者も増えてきた。バルセロナFWラミン・ヤマル(16)、MFガビ(19)、パリ・サンジェルマンMFウォーレン・ザイール・エメリ(17)といった選手はその代表例と言える。 では、ドルトムントで将来を期待されているドイツ人FWユウスファ・ムココをどう評価すべきだろうか。 ムココはドルトムントのアカデミーでゴールを量産してきた超逸材で、U-17のカテゴリーでは56戦90ゴールといった数字も残してきた。当時から話題性は抜群で、2022年にはドイツA代表デビューまで果たしている。 ドイツの神童と注目されてきたムココだが、現状ドルトムントでの序列は低い。チームは昨夏にブレーメンからドイツ代表FWニクラス・フュルクルクを獲得していて、アフリカ・ネイションズカップでチームの優勝に貢献したコートジボワール代表FWセバスティアン・ハラーもいる。 ムココは昨年11月に19歳を迎えたが、ブンデスリーガでの出番は思うように増えていないのだ。今季はリーグ戦13試合に出場し、プレイタイムは313分のみ。その中でも3ゴールを奪っているのは見事だが、トップチームに昇格してからは成長にブレーキがかかってしまったところはあるか。 伊『Gazzetta dello Sport』もムココのプレイタイムが少ない点を気にかけており、立ち止まってしまったと現状を問題視している。若手の成長には試合への出場が欠かせないため、先発の機会がほとんどないのは問題だ。 もちろん19歳は焦る年齢ではない。しかし、2026年まで契約を結ぶドルトムントで自身が成長していけるのか、プランを考え直すタイミングではあるかもしれない。
構成/ザ・ワールド編集部