京都のホテル「クールアース・デー」に和ろうそくと日本酒を
7月7日は「クールアース・デー」といってもまだ馴染みが薄いが、これは2008年の洞爺湖サミットが七夕に開催されたことをきっかけに、年に一度、家庭や職場での電力消費量を抑え、地球温暖化問題の啓発と取り組みを推進する日として環境省が呼びかけ制定されたものだ。そんな中、今年3月に開業したグランビスタホテル&リゾートが運営する「ホテルインターゲート京都 四条新町」(京都市中京区)で『京の華燭と夜ばなし』が催されている。同ホテルは「テレビで大雨の影響が伝えられておりますが、ホテル周辺は雨も落ち着いておりますので(7日も)予定通り行います」と話している。 【拡大写真付き】キラリ輝く天の川に願いこめ 四天王寺で恒例の笹トンネル
この日にちなんだ催しである「京の華燭と夜ばなし」は、和ろうそくのやさしい明かりのもとで、「打田漬物」のすぐきや柴漬けなどの京漬物、北川本家の日本酒「祝」を用意し、京都市認定の名匠によるトークセッションだ。 同グループホテルでは2014年から「クールアース・デー」の主旨に共感し、キャンドルナイトを開催してきた。 グランビスタホテル&リゾートのセールス&マーケティング部、林潤担当部長は「クールアース・デーは、知っている人はまだ少ないです。2008年に政府が決めたものですが、もっと認知訴求されて欲しいと考えて当ホテルではやっています」と話す。
また、同ホテルではうちわや和ろうそくの絵付けの体験もできるが、「ワークショップはホテルではなかなか体験できるようなものではないので、もう一回、来ていただけるホテルを目指しています」(同ホテルの橋本ゆき子支配人) 和ろうそく製造元の「中村ローソク」(京都市伏見区)の4代目、田川広一氏は「和ろうそくの中で、日本酒でお漬物を食べていただく、そういう日本文化を大事にしていただきたいと思います。(和ろうそくの)職人は京都に5人くらい、全国でも10人くらいしかいません。炎は大きくなく、風がなくても、炎がゆらぐのが特徴です」と言い、さらに「和ろうそくを灯し、芸子さんや舞妓さんに踊っていただくといった催しもやっています」とその魅力を伝えていた。 (文責/フリーライター・北代靖典)