むしろ「円安は大チャンス!?」…国力低下とメディアが大騒ぎしているウラで、いま仕込んでおくべき「株価急上昇」が見込める業種はこれだ!
2024年7月10日、日経平均株価は史上最高値の4万2224円2銭を記録した。その一方で、8月には過去最大の暴落幅を記録し、株価乱高下の時代に突入している。インフレ時代の今、自分の資産を守り抜いていくために私たちはどのような対策をすべきなのか。NVIDIA急成長の背景や新NISAとの向き合い方を見直しながら、日本経済の未来について考えていかなくてはならない。 【漫画】頑張っても結果が出ない…「仕事のできない残念な人」が陥るNG習慣 本連載では世界的経済アナリストのエミン・ユルマズ氏と第一生命経済研究所の永濱利廣氏が語る日本経済復活のシナリオを、『「エブリシング・バブル」リスクの深層』より一部抜粋・再編集してお届けする。 『「エブリシング・バブル」リスクの深層』連載第13回 『日本経済を奈落の底に落とした《止まらない円安》の元凶は「アベノミクス」!…第二次安倍政権の「異常な金融政策」』より続く
円安は2026年まで続く?
永濱:永濱利廣(ナガハマ トシヒロ)。第一生命経済研究所首席エコノミスト。1995年第一生命保険入社。98年より日本経済研究センター出向。2000年より第一生命経済研究所経済調査部、16年より現職。景気循環学会常務理事、衆議院調査局内閣調査室客員調査員などを務める。 永濱:「景気に対して緩和的でも引き締め的でもない」中立的な金利水準を「中立金利」と呼びます。アメリカの金利は中立金利をはるかに上回る水準に達しています。つまりそれだけ「金融引き締め的」ということです。 ただ、アメリカの金利がずっと中立水準を上回り続けるとは考えにくいです。いずれアメリカの政策金利は、中立金利の水準あたりに下がってくると思われます。そうなればいまの円安は是正され、1ドル=120~130円程度で落ち着いてくるでしょう。 ただ、それにはかなり時間がかかるかもしれません。FRBは金利の予想値を示す「ドットチャート」を公表していますが、それによると、2026年末時点でも政策金利が中立金利まで下がらないとされています。FRBの見通し通りとなれば、当面は円安をもたらす水準が続くことになるでしょう。 また、今後アメリカのインフレが再燃すれば、利下げどころか利上げが必要になる可能性もゼロではありません。その場合は日米金利差がもっと拡大し、円安がさらに進むでしょう。
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