青学・明治・立教系など「MARCH付属」人気が急上昇しそうな2025年の中学入試、その背景にある“高大連携”の動き
■ 募集人員増、入試回数減などで志望者が増えそうな付属校 入試日程以外にも個々の学校でそれぞれ事情がある。大きな変動要因を挙げてみよう。 【明治大学付属中野】 中学受験率が上昇を続けている中で、入学者を確保できずに中学募集を停止する学校が直近2年間で6校も出た。一方、中学入試が好調な学校は、高校の募集人員を削り中学にシフトさせている。2025年度入試でそれを行うのが明治大学付属中野である。青山学院の移動に加えて募集人員増なので、志望者は大きく増えるだろう。 【青山学院横浜英和、青山学院大学系属浦和ルーテル学院】 青山学院系では青山学院横浜英和が3回行っていた入試を2回にする。入試回数を減らすことは学校としては非常に勇気がいることなので話題になっている。2月1日午前のAは模試で志望者は増えていないが、3日午後のBは大きく増えており、本番での増加が予想される。 青山学院大学系属浦和ルーテル学院は2025年入学生から青山学院大学への推薦枠が大幅に拡大されるので、志望者数の面ではそれほど目立たないが、偏差値の上昇は確実と思われる。 【立教池袋、香蘭女学校】 立教系では、立教池袋(1)が2月2日入試なので、青山学院の移動により志望者が激増する可能性が高い。(2)は2月5日なので移動の影響は受けないがこれも増加基調である。 香蘭女学校は立教大学にほぼ全員合格する進学枠が生まれたことでさらに難度が上昇している。そのため2日午後の(2)はかなり敬遠されている。少し広き門になる可能性がある。 【法政大学第二】 法政系では、法政大学第二の志望者増が著しい。ここは隔年現象で志望者数が増えたり減ったりする学校で、2025年は「増の年」。それに加えて青山学院が移動するので、特に女子は前年よりかなり志望者が増えていて要警戒レベルである。 MARCH系の付属の入試は例年あまり変化がないが、2025年に向けては上記のようなインパクトのある変化が多数ある。こうしたことも付属校全体の志望者増につながっているのである。