「バカみたいなこと言うな」「なんでそんな単純なの」…前市長発言「パワハラ」に
岡山県笠岡市の小林嘉文・前市長が職員を 叱責(しっせき)しているとみられる状況を録音した音声データが昨年末の市議会委員会で公開された問題で、笠岡市は31日、小林前市長の発言2件についてパワーハラスメントに該当したと発表した。小林前市長は今年4月、任期満了に伴う市長選で敗れている。
市によると、1件は2020年6月頃の市長室で、無線操縦草刈り機の購入事業を巡る職員とのやり取りで、「バカみたいなこと言うな。お前。ナンセンスなんだよ」などと職員に発言。もう1件は時期不明だが、市長室で複数の職員に「なんでそんな単純なの」などと叱責した。 昨年12月25日に市のハラスメント防止条例が施行されたのを受け、今年2月に弁護士らでつくる対策委員会を設置。計6回の聞き取り調査などを行い、10月7日に調査結果を市に報告した。 辻田尚史・総務部長は「職員を守れなかったことは大変残念。ハラスメントのない職場環境づくりに取り組む」と話した。