「君は世界で評価されていた」ローマ残留決断でファンから熱狂的歓迎受けるも敗戦で反省のディバラに伊解説陣 | セリエA
【欧州・海外サッカー ニュース】ローマのFWパウロ・ディバラが日本時間26日に行われたセリエA第2節ローマ対エンポリ戦終了後、『DAZN(ダゾーン)』のインタビューで語った。 【動画】ローマは格下に敗戦で熱狂がブーイングに ローマ×エンポリ|ハイライト
今夏、サウジアラビアのアル・カーディシーヤへの移籍で合意が報じられていたディバラ。だが急転直下でローマ残留を決断すると、日本時間26日のエンポリ戦のピッチに立った。スタディオ・オリンピコのファンは、熱狂的なスタンディングオベーションでディバラを歓喜で出迎え、イタリアの中継を担当した『ダゾーン・イタリア』のピッチリポーターも「オリンピコが最高に熱い! いまが最高の瞬間だ」などと伝えた。 ところが、ローマは格下のエンポリにPKを献上するなどして2点のリードを奪われ、80分にエルドル・ショムロドフのゴールで1点を返したが、1-2と敗れて開幕から2戦未勝利。スタディオ・オリンピコは一転してブーイングの嵐となった。 『ダゾーン・イタリア』は「ディバラへのスタンディングオベーションから抗議の笛へ…オリンピコの感情の浮き沈み」と綴り、「ローラーコースター」のような一戦を表現したが、ディバラ本人が試合後のインタビューで心境を明かした。 「ウォーミングアップのためにピッチに入り、クルヴァの下を走った時は、しばらくぶりにファンに会った時のように感じたよ。自分のためだけでなく、みんなのための最高のお祝いになるはずだったのに、素晴らしい試合を見せることができず、台無しにしてしまった。全てのミスを確認して次戦へ向けて改善していきたい」 「(移籍を巡り)いろんなことを考えた時期だった。いろんな要素をテーブルの上に並べて決断しなければならず、決して簡単ではない。僕は13年だったと思うがイタリアにいて、自分の家のように感じている。自分の決断には満足している。居心地がよく感じているし、家族も幸せだ。決断は下したので、今後に集中していきたい」 そんなディバラに対し、『ダゾーン・イタリア』解説陣のダリオ・マルコリン氏は「セリエA全体へのメッセージになる決断を下したことを称えたい。君は世界で評価されていた」と称賛。続けて「私が常に言っていることだが、ディバラにポジションはない。自らポジションを見つけるんだ」とアルゼンチン人FWについて力説した。 そのうえでマルコリン氏は、新戦力の加わった今シーズンのローマで何を改善していくべきかをたずねると、ディバラが自身の考えを明かした。 「シュートは多く放ったが、ラスト30メートルで闘志が足りなかった。僕自身、今日は下がり過ぎてしまい、ゴールの近くでプレーできなかった。それにミスが多すぎたことが敗戦につながった。だが次戦はさらに難しくなるので、良い準備をしていきたい」