【西武】新加入セデーニョは打線の軸となれるか 1試合3得点でも救われる先発陣の奮投
果たして貧打解消の救世主となるか。西武が14日に獲得を発表したレアンドロ・セデーニョ内野手(26)のことだ。 2023年から2年間にわたり、オリックスでプレー。今季98試合に出場し打率2割6分、15本塁打、37打点をマークしたベネズエラの大砲候補は「伝統あるチームの一員になれることをとてもうれしく思います。チームの勝利に貢献し、優勝に導くために最善を尽くします」と来日3年目となるライオンズでの新シーズンについて、強い意気込みを語っている。 今季の西武はチーム打率が2割1分2厘、350得点、60本塁打と打撃3部門すべてで大きく低迷。リーグ優勝したソフトバンクに42ゲーム差を離され、歴史的最下位に沈んだ。来季から本格的な指揮を執る西口新監督も「本当に打てなかった」と指摘した通り、これらの要因は深刻な「貧打」に尽きる。 マキノン、山川が抜けた穴を埋めるために今季獲得したコルデロ、アギラーの助っ人コンビはそろって〝不発〟。シーズンを通してクリーンアップを固定できなかった。 チーム内の本塁打数トップが外崎、佐藤龍、中村剛の7本で最多打点は外崎の41。真のポイントゲッターがいない打線は相手バッテリーの脅威とはならず、余裕をもって大胆な攻めを受け続け、手玉に取られた。 現場からは「1人でも軸になる打者がいてくれたら、本来はクリーンアップ向きではないバッターの役割も明確になり、負担も軽減されてくる」との嘆き節が聞かれたが、やはり中軸が出現することは今季最後までなかった。 投手陣は今井、隅田、武内、高橋光、渡辺勇、菅井ら強力な先発陣と平良、甲斐野、佐藤隼ら強力なブルペン陣がそろっていた。打線が3点取ってくれれば、今季91試合あった2得点以下の試合の勝敗(12勝76敗3分け)も変わっていたはずだ。 そうした意味でもセデーニョがチームにフィットし、打線の軸となれるかが来季のライオンズ再建の大きなカギを握っていると言えそうだ。
東スポWEB