国連の専門機関唯一の日本人トップ、目時政彦・UPU国際事務局長の再選へ政府が擁立発表
政府は7日、国連の専門機関・万国郵便連合(UPU)が2025年9月に予定している国際事務局長選挙に、現職の目時政彦氏(66)を擁立し、再選を目指すと発表した。目時氏は22年1月に国際事務局長に就き、国連の専門機関で唯一の日本人トップとなっている。
UPUは国際郵便の利便性向上やルールづくりを担う国際機関で、192か国・地域が加盟している。国際事務局長の任期は4年。目時氏は1983年に郵政省(現総務省)に入省し、日本郵便の常務執行役員を務めた。
政府は国際機関の幹部ポスト獲得に力を入れており、目時氏の再選に向けてUPU加盟国に働きかける方針。総務省によると、これまでに他の候補者を擁立した加盟国はないという。