激似すぎる…アニメ・漫画のモデルになった伝説の俳優(4)勝手にモデルにされて訴訟を起こした名女優とは?
アニメやマンガには、しばしば実在する有名人をモデルとしたキャラクターが登場する。実際にいる人物をモデルとすることで、作者の趣味嗜好やリスペクトを表現できるのだ。今回は、そんな知られざるキャラクターを5人紹介。知ってから観るとさらに楽しめるエピソードから、物語に秘められた知られざる裏話まで、たっぷりと紹介する。第4回。(文・編集部)
『ベティー・ブープ』のベティー・ブープ(ヘレン・ケイン)
アニメーション『Dizzy Dishes』(1930)以来、瞬く間に全米で人気を集めたベティー・ブープ。現在でもファッションアイコンとして人気を集めているベティーだが、彼女にもモデルがいるのをご存じだろうか。 それは、1950年代までアメリカで活躍していた歌手ヘレン・ケインだ。幼女のような歌声とスキャットが特徴の彼女は、1920年代のデビュー以来、ブロードウェイを中心に活躍。小悪魔的な魅力で多くの男性を虜にしていった。 彼女を語る上で外せないのが、代表曲「I Wanna Be Loved By You(あなたに愛されたいの)」だろう。「ブブッパドゥ(Boop-Boop-a-Doop)」という独特のスキャットが印象的なこの曲は、フランク・シナトラや飯島直子、そして椎名林檎など多くの歌手にカバーされ、世代を超えて愛されてきた。 中でも有名なのが、マリリン・モンローだろう。マリリンは、映画『お熱いのがお好き』(1959)で本曲を熱唱。スカートを巻き上げて歌う『七年目の浮気』(1955)の歌唱シーンとともに、セックスシンボルとしてのマリリンを印象づけるシーンになった。 なお、ヘレン自身はベティーのモデルとなることが不服だったようで、1932年に、自身の容姿と歌声を悪用したとしてナットウィックとパラマウント映画相手に訴訟を起こしている。 (文・編集部)
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