ホンダの新型フリードに試乗! 売れているのに刷新する理由は? 走りは?
87kW/142Nmの1.5Lポート噴射エンジンに「フィット」よりもギアをローレシオにしたCVTを組み合わせた走りは、フル加速時にはステップアップ、ブレーキング時にはステップダウンするシフト制御がエンジン車らしい。鼻先の軽さがあり、コーナーではハイブリッドモデルよりロールが少ない感触が伝わってきた。
減速時に行うフューエルカット機構は、全気筒を一斉に行なっていた現行モデルに対し、新型は1気筒ずつタイムラグをつけて順番に行うことで、ボディに伝わるショックをほぼ感じないレベルにまで軽減している。エンジン屋のホンダらしい新機軸だ。
最後に興味深かった点をひとつ。同じモデルであるにも関わらず、タイヤがヨコハマ「ブルーアース」とグッドイヤー「エフィシェントグリップ」の2種類あった。前者はサイドウォールが角張った形状、後者は丸く膨らんだ形状で、一目でタイヤの違いがわかる。これによって走行性能に差が出そうだが、製造時のタイミングでどちらになるかは分からず、購入時に選択はできないそうだ。
■ 原アキラ はらあきら 1983年、某通信社写真部に入社。カメラマン、デスクを経験後、デジタル部門で自動車を担当。週1本、年間50本の試乗記を約5年間執筆。現在フリーで各メディアに記事を発表中。試乗会、発表会に関わらず、自ら写真を撮影することを信条とする。
原アキラ