全国大会出場を決めたのは既に3校!敗戦を成長の糧にできる教育的観点も準硬式の魅力だ!<田中裕毅の”準硬ドットコム”第16回>
センバツを皮切りに始まった春は、各地で熱戦が繰り広げられている。優勝争いはもちろん、夏のシード権の行方、さらには1年生のデビューなど、週末は高校野球の話題が尽きない。 【動画】プロ志望の147キロ右腕も登場!大学準硬式、最高峰の大会がアツすぎた! 見た目は硬式、中身は軟式のハイブリッドベースボール・準硬式もそれは同じ。全国各地で春季リーグ戦が繰り広げられており、夏の全国大会をかけた熾烈な争いが活発化している。今回はそんな全国大会の行方を、各地区で見ていきたい。
2024年の全国大会の概要
まずは2024年の全国大会の出場校数をおさらいしたい。 全日本大学準硬式野球選手権:出場24チーム 内訳:北海道2、東北1、関東6、東海3、北信越1、関西5、中国1、四国1、九州4 ※九州は開催地 1を含む 清瀬杯全日本大学選抜準硬式野球大会:出場16チーム 内訳:北海道1、東北1、関東4、東海2、北信越1、関西3、中国1、四国1、九州2 各地区に与えられた出場枠は上記の通り。この限られた切符をかけて、現在春季リーグ戦を戦っている。しかし地区によっては、リーグ戦の結果だけでは出場を決めることが出来ない。リーグ戦の結果を踏まえて、プレーオフで出場権を獲得できる地区もある。 地域によって決定方法が異なるため複雑なところもあるが、ここから地区ごとに決定方法、さらに既に決まっているチームを整理したい。
各地区の全国への道のり
各地区の出場決定までの道のりは以下の通り。なお、情報は4月30日時点となる。 【北海道地区:全日2、清瀬1】 現時点で出場決定校はなし。 6月上旬より開催される1部リーグの上位2チームが全日、3位のチームが清瀬杯の出場権を獲得。 【東北地区:全日1、清瀬1】 現時点で出場決定校はなし。 4月6日から開催中の1部リーグ1位のチームが全日、2位のチームが清瀬杯への出場が決定する予定。 【関東地区:全日6、清瀬4】 3月の関東選手権で優勝した中央大が全日への出場決定。 残りは、各連盟の1部リーグ上位2チームと関東選手権準優勝・法政大の計11チームによるプレーオフで6月中に決定。 ※中央大、法政大がリーグ戦を優勝した場合、準優勝と3位チームがプレーオフに出場。 【東海地区:全日3、清瀬2】 3月の東海選手権で優勝した中京大が全日への出場決定。 残りは、4月4日より開催中の東海地区1部リーグの優勝チーム、そして東海選手権準優勝・名城大と1部リーグ2~4位チームの計4チームによるプレーオフで優勝した2チームが全日。そのプレーオフで準優勝、3位チームが清瀬杯へ出場。 【北信越地区:全日1、清瀬1】 現時点で出場決定校はなし。 17チームを4つのブロックに分けたリーグ戦を4月20日より開催中。予選の成績上位3チーム、計12チームが6月よりトーナメント形式による春季大会で戦い、優勝すれば全日、準優勝は清瀬杯への出場が決定。 【関西地区:全日5、清瀬3】 現時点で出場決定校はなし。 リーグ戦を優勝した8チームによる第76回関西地区大学準硬式野球選手権大会(以下、関西選手権)を5月に開催。優勝、準優勝、3位の計3チームが、全日が出場決定。 残り2枠は、5月から6月にかけて開催される関西地区大学トーナメント大会(以下、関西地区大会)で優勝チームに1つ。そして準優勝チームと関西選手権4位チームによる決定戦の勝者に1つ与えられる。 清瀬杯は、関西地区大会の準決勝敗退の2チームと、決定戦で敗れた1チームが出場する。 【中国地区:全日1、清瀬1】 現時点で出場決定校はなし。 3月26日より開幕した1部リーグ戦の優勝チームが全日、準優勝チームと2023年の秋季リーグ優勝チームによる決定戦で勝った方が清瀬杯へ出場する。 【四国地区:全日1、清瀬1】 1部リーグを優勝した徳島大医学部が全日への出場決定。 残りは1部リーグ準優勝チームと2部リーグ優勝チームによる決定戦で勝った方が清瀬杯へ出場する。 【九州地区:全日4、清瀬2】 現時点で出場決定校はなし。 23チームによる全日本大学準硬式野球九州選手権大会にてベスト4が全日、準々決勝で敗れた4チームによるプレーオフで勝利した2チームが清瀬杯へ出場する。