前園氏「代表監督選びは一番最後」まずは目指すサッカー決定を
決勝トーナメントの戦いが繰り広げられているサッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会。残念ながら日本はその舞台にはいない。攻撃的なサッカーを掲げながら、W杯という大舞台で「自分たちのサッカー」を十分には発揮できないまま、グループリーグで敗退してしまった。日本はこれからどんなサッカーを目指してどう戦うべきなのか。元日本代表のサッカー解説者、前園真聖氏に聞いた。
日本代表の次の監督人事がメディアをにぎわしている。前園氏はこうした流れに疑問を呈する。「僕は監督選びは最後だと思っている。今回のW杯を含めて、日本に何が足りなかったのか、何が通用したのか、をしっかり分析しながら、日本が今後どういうサッカーを目指していくのかという方針示して欲しい。その上で、それにあった監督を連れてくるというのが順番だと思う」。 まずは今回の代表の戦いの総括を行い、日本の目指すべきサッカーを定めて、それを実現するための監督選びをするべきだという考えだ。 次期監督候補として取りざたされている元メキシコ代表監督のアギーレ氏については「よく知らない」としながらも、「ずっと思ってるのは、日本が目指すべきサッカーはメキシコに近いと思っている」と持論を展開。「身体的な部分も含めて、スピードだったりアジリティだったり、足元の技術だったりがメキシコの特長と似ている。そういった中で組織がある程度しっかりしたサッカーを作り上げている」と分析し、日本代表が今後そういうサッカー目指す方針なのであれば「メキシコ人の監督は選択肢としてはアリだと思う」と述べた。