フィンランドの自然が生んだ〈イッタラ〉のアアルトベースに、シリアルナンバー入りの数量限定版が登場。
フィンランドの自然と職人の技術が生んだ緑色のアアルトベース。
〈イッタラ〉がフィンランドの砂を使用した緑色のアアルトベース2種類を、この秋発売する。どちらも一つひとつにシリアルナンバーが施された数量限定品だ。 フィンランドを代表するガラスブランド〈イッタラ〉が、シリアルナンバー入りの数量限定アアルトベース2種を発売する。 フィンランドにおける近代建築とデザインの巨匠であるアルヴァ・アアルトがデザインしたフラワーベースは、〈イッタラ〉の象徴的存在として長年愛されてきた。 今回のフィンランドサンドエディションは140mmのベースは世界で1,000ピース限定、145mmのベースはわずか100ピース限定での販売となる。どちらも1937年のパリ万国博覧会で、アアルトのオリジナルコレクションとして発表されたデザインだ。
〈イッタラ〉のガラス製品は通常、純度が高くクリアな透明感やあざやかな色を表現できるベルギー産の硅砂(けいしゃ)を使用するのに対し、今回のフラワーベースはフィンランド産の砂が使われている。この独特な緑色は、砂に含まれる天然の鉄分がガラスの素材と反応することで生まれるもので、製造時の気象条件や砂の量によって様々に変化するという。 また、今回のアアルトベースは〈イッタラ〉のガラス工場の木型職人が手彫りした木型を使う、現在は特別な機会でしか使われていない伝統的な製法で作られている。熱されたガラスを木型の表面に触れる度に、木型が少しずつ燃えて変化するため、一つひとつがユニークな表面に仕上がる。 「フィンランド産の砂を使用することで、アアルトのベースにユニークな個性が加わります。伝統的な木型と吹きガラス職人の熟練の技術が組み合わさることで、この限定品は真の芸術作品となります」と、〈イッタラ〉のクリエイティブディレクター、ヤンニ・ヴェプサライネンは語る。140年以上の歴史を誇る〈イッタラ〉の技術と、アルヴァ・アアルトの秀逸なデザインの結晶は見逃せない。
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