本場のトレンドを取り入れた、メーカーメイドカスタムV-TWIN MAGNA
クラスを超えた存在感は、今なお愛され続ける
1996年、それまで試験場でしか取得できなかった大型バイクの免許が教習所でも取得できるようになる。これによって巻き起こるのが大型バイクブームであり、ハーレーはその中でも大きく売り上げを伸ばした。アメリカンブームはやがてハーレーブームへと発展し、スティードやV-TWIN MAGNAは「国産アメリカン」というハーレーとは別ジャンル的な扱いを受けることになった。 スティードは2001年に排出ガス規制によってそのモデルライフを終え、後継のシャドウシリーズへとバトンを渡している。数多く販売されたスティードだが、車検を取るのが難しいほどカスタムされた車両も多く次第にその姿は街から姿を消した。しかし、V-TWIN MAGNAはV-TWIN MAGNA Sをラインナップに加え、若干のマイナーチェンジを受けたのみで2007年まで生産が続けられた。V-TWIN MAGNAの250ccという排気量を超越したその存在感やデザインの上手さは、国産アメリカンという枠を超えたスタイリッシュなメーカーメイドカスタムとして今も愛される存在である。
V-TWIN MAGNA主要諸元(2005)
・全長×全幅×全高:2315×880×1065mm ・ホイールベース:1620mm ・シート高:690mm ・車両重量:184kg ・エジンン:水冷4ストロークDOHC4バルブV型2気筒249cc ・最高出力:20kW(27PS)/10000rpm ・最大トルク:23N・m(2.3kgm)/7500rpm ・燃料タンク容量:11L ・変速機:5段リターン ・ブレーキ:F=ディスク、R=ドラム ・タイヤ:F=120/80-17、R=150/80-15 ・価格:57万7500円(税込当時価格)
後藤秀之