片づかない家にありがちな「調理グッズ」。数を減らして1か所に集めると家事ラクに
手早くごはんをつくりたい。後片づけをサクサク終わらせたい。それなのになんだか時間がかかる。思うようにいかない。そう感じたことはありませんか? ライフオーガナイザーの尾花美奈子さんは、キッチン収納を見直すと動きがスムーズなり、家族との家事シェアでの問題が減ったとのこと。収納例を教えてもらいました。 【実際の写真】キッチンツールは扉裏に引っかけ収納
ごはんづくりと後片づけで忙しい原因は「収納」だった
家事をしていてとくにバタバタするのが朝と夕方の時間帯。ごはんをつくって子どもに食べさせ、片づける。子どもの機嫌や体調を気にかけつつ、時間との戦いになるのは本当に大変です。急いでいて早くこなしたいのに、以前の私はなんだかバタバタしていました。 その理由をさぐると、調理器具があちこちに分散されて収納されているからでした。「フライパンはシンク下。それなのにフライパンのフタはコンロ下。フライ返しなどキッチンツールは浅い引出し」といった具合です。使うときにあちこちから取り出し、しまうときもあちこちにしまう。だから手間が増えて時間がかかっていたのです。 また、洗い終わった食器や調理器具を家族にしまってもらうときにも、問題がありました。コンロ下にしまうものなのに、シンク下をあけて「あれ? ここじゃなかったっけ?」と、収納場所をわかっていないのです。ちょっとしたことですが、繰り返されるとストレスでした。
片づかない家にありがちな「大物調理グッズ」とは
調理器具が分散されているのが「大変」の原因だとわかったので、収納を1か所にまとめることに。減らせる調理器具がないか見直しました。 重くて使うのが大変な鍋、洗うのが怖いミキサー、使いこなせなかったブレンダーなどを手放しました。これらは、もっていると料理上手になった気がして持っていたもの。結局は使いません。 持っている理由を考えてみると、コンプレックス解消や見栄の場合もあるようです。それに気づいたことで大物を減らせることができました。 使わない調理グッズをただ保存しているのは、片づかない家あるあるでもあります。
早くてわかりやすい。家族も片づけられる1か所収納
こうして調理器具を減らしたことで、すべてをシンク下にまとめられるようになりました。 キッチンツールもシンク下の扉の裏にフックを取りつけて、引っかけ収納に変更。 まとめて収納できると、あちこち出し入れせずシンク下だけで完結するので、動きがスムーズに。家族にとってもわかりやすく、間違えずにしまってもらえます。私も家族にお願いがしやすくなり、負担が減りました。 私がラクになるように始めた見直しですが、家族にとって優しい収納にもなりました。時間だけでなく心のゆとりが増え、家族とのいざこざは減り、万々歳です。
尾花美奈子