「モンベル」はカレーもおいしい!幻の名店の味を継ぐ、併設カフェのこだわりカレー
全国各地に、日本のアウトドアブランド『mont-bell(モンベル)』がプロデュースする飲食店があることをご存じですか? しかも、そのカレーが絶品なのです。 【写真8枚】9月から『ハーベステラス 品川店』に新カレープレートが登場!ガラス張りで心地いい店内の写真とともに見る そこで東京・品川にあるダイニングカフェ「ハーベステラス 品川店」へ。なぜモンベルが飲食店を?どうしてカレーがおいしいの?おすすめメニューは? 気になるアレコレを、飲食営業課の上久保 輝さんに聞きました。
仲間と集まり、憩える空間をつくりたい
「モンベル」が飲食店を始めたのは、1995年のこと。きっかけは、お客様にショッピングをより楽しんでほしいという、辰野 勇会長の想いからでした。 「お買い物の合間や後で、ゆっくりお茶を飲んだり、仲間と食事をしながら次の登山やキャンプの予定をたてたり、思い出話をしたり。アウトドアブランドとして、ただモノを売るだけではなく、お客様に憩いの空間となるようなスペースをご提供したいと、飲食部門を立ち上げました」(以下「」内、モンベル 飲食営業課・上久保 輝さん) スタート当初、飲食店の店長を任されたスタッフは、飲食店での勤務経験はゼロ。しかし「なんでも自分たちでやる」がモットーの「モンベル」。辰野会長の知り合いだった、今はなき大阪のカレーの名店『シャンティ・ナディ』シェフのもと、レシピを教えてもらいながらイチから修行。インド人やネパール人のスタッフも仲間に加わり、本場インドのカレーを中心とするメニューを提供する飲食店を始めたそうです。 「『ベルサイドカフェ 奈良店』など、店舗によっては備長炭を使ったタンドール(窯)があるところもあります。焼きたて、あつあつのナンを味わっていただけますよ」
「モンベル」カレーのこだわり
スパイスの香りと季節の野菜の彩りに、食欲をそそられる「モンベル」のカレー。現在、ほぼ全店舗で「バターチキンカレー」「チキンビンダルーカレー」「キーマカレー」「サグチキンカレー」(各1,450円)が食べられます。 そのこだわりも聞きました。 ♦️多種多様なスパイスを使う 本場インドのレシピをもとに、クミン、カルダモン、カスリメティ、スターアニスなど、10種類以上の多種多様なスパイスを使います。また、カレーごとに主役のスパイスを変えているそうです。 「甘めの味わいで人気ナンバーワンのバターチキンは、甘い香りとほろ苦い風味が特徴のカスリメティ。ほうれん草たっぷりのサグチキンは、ほうれん草の色と味を生かすために、他のカレーよりスパイスを控えめにしつつも、香り豊かに仕上げるなどしています」 ♦️全て手作り スパイスはたっぷり使いますが、いわゆるスパイスカレーとは作り方が違うのもポイント。複数のソースを作り、調合してゆきます。 「だからカレーが出来上がるまでに2日間もかかるのですが、すべて手作りで仕込んでいます。 たとえば、一皿あたり玉ねぎが90gほど入っているのですが、玉ねぎにも一手間かけています。まず、低温でじっくりフライドオニオンにすることで甘みを引き出し、そのあと水を加えておろしてペースト状にします。これを加えることで、スパイスを使っているけれど辛味のマイルドな、『モンベル』カレーの味わいのベースができるんです」 ♦️小麦粉や添加物を使わない 幾重にも素材のおいしさが重なった、「モンベル」のカレー。小麦粉や添加物などは使わずに仕上げているのもポイントです。 「安心してお召し上がりいただきたいので、旬の野菜や地域の食材を中心に、ナチュラルなおいしさをご提供しています。小麦粉をはじめ、乳化剤などの添加物も使いません」 今後はレトルトも出したいと考えているそうですが、手作りゆえ難しいのが悩みなんだとか。 ♦️食材にもこだわる 野菜をはじめとする食材は、「モンベル」がフレンドマーケットやフレンドエリアと呼んでいる、地域で提携している農家さんのものを中心に使用。このほか、旬のものも取り入れるなど、バランスを見て仕入れているそうです。 「地域のつくり手を応援する意味でも、食材の仕入れ先も大切にしています。フレンドマーケットは、『モンベル』が全国各地のフレンドエリアやショップから、選りすぐりを仕入れているマーケットです」