小池百合子、東京弱体化論者に異論!「効果的ではない」…出生率0.99に「東京は防ごうとはしてきた」
7月7日投開票の東京都知事選挙が近づいてきた。当選すれば3選目となる知事選への立候補を表明した小池百合子氏にインタビューした。みんかぶマガジンの都知事インタビューとしては、石丸伸二氏に次ぐ二人目である。同じく立候補を表明している蓮舫議員にも同時期にインタビュー取材の申し込みをしているが、6月13日現在、実現していないことを改めて付言しておく。確認すると、蓮舫氏は、朝日新聞系「AERAドットネット」でのインタビュー、東京新聞・望月衣塑子記者の出演するYouTube番組「ArcTimes」への出演が確認できた。みんかぶマガジンは、投資家やビジネスリーダーを読者とするメディアであり、読者は蓮舫氏の言葉を待っている。インタビューできる日を、心からお待ち申し上げている。(聞き手・小倉健一) 【動画】小池都知事「え、蓮舫さん(笑)。何言ってるの?」木は増える!神宮再開発推進のワケ
0.99…東京は出生率現減少を防ごうとしてきた
ーーコロナ禍を境に、急激に出生率が下がっている。 (小池百合子知事) 国力の観点から見ると、人口が減少しているのは由々しき事態です。東京では合計特殊出生率が1を切り、0.99に下がっています。東京は若い女性が多いのが特徴。彼女たちが健康で、結婚や出産に希望を持てる都市にしていきたいと考えています。 合計特殊出生率は、15歳から49歳の女性(分母)が一生に何人の子どもを産むか(分子)を示す指標です。 分母のお母さんの数が少なくなると、出生率が高くなっても分子の出生数が減少し、結局、少子化が加速度的に進行してしまいます。これをなんとか防ごうと東京で取り組んできました。私は優先順位として「チルドレンファースト」を掲げ、人々が快適に安全に過ごせる環境を作り、子どもを産み育てやすい東京を目指してきました。
なぜ、マッチングアプリを開発した?
先ほどの母数の話、母を大切にするという観点から、プレコンセプションケア(妊娠前に女性の健康を整える医療ケア)と呼ばれる女性の健康を守る取り組みや、不妊治療の助成拡大を進めてきました。仕事に忙しく出会いがないという方々には、卵子凍結という選択肢を提供しています。これも効果を調査しながら丁寧に進めています。 もう一つのポイントとして、出会いのマッチングから結婚、出産、そして子育てまでを一貫してサポートするようにしています。人間のライフステージは様々であり、どこか一部だけをサポートするのではなく、全体を通じて支援することが重要です。そして、これは実績として強調したいことの一つですが、所得制限を外すという改革も行いました。 「お金持ちだから自分でやればいい」という意見を持つ方もおられます。しかし、共働き世帯が増えている中、世帯収入が910万円を超えると多くの支援対象から外れてしまう現状があります。高校の授業料の実質無償化や、0歳から18歳までの子どもに対する月々5000円のサポートなど、社会全体で子育てを応援することを明確にすることは、みんなの背中を支える大きな力になると思います。