小池百合子、東京弱体化論者に異論!「効果的ではない」…出生率0.99に「東京は防ごうとはしてきた」
東京解体論は「効果的ではない」
ーー「石丸氏の東京解体論」ではないが、東京って事あるごとに国からお金を召し上げられ、地方にバラまかれるということが繰り返されます。人気政策になっていますが「ふるさと納税」もその一つでしょう。東京と地方、そのバランスについてどう考えるか。 (小池百合子知事) よく地方出身の国会議員から「東京にはたくさんのお金がある」と言われますが、歴代の東京都知事も同じ課題に直面してきました。少子高齢化、国際競争力の低下など、日本の構造的問題が先鋭化している中で、私は東京を世界で一番の都市にする、このことを常に考えている。経済、産業、子育て環境を磨き上げていきたいと思います。 東京は経済・産業の集積地でありますが、最近では熊本県へのTSMC進出、北海道の千歳市や苫小牧市に半導体工場が建設される動きが見られます。国も兆円単位で支援を進めており、これに伴って現地で子どもたちの増加が予想され、新しい学校が必要になるでしょう。人口が減少している地域では学校の再編や廃校が進んでいますが、熊本では新たにインターナショナルスクールが設立されるなど、新しい動きも生まれています。東京だから、地方だからという不毛な戦いをやめ、こうした新しい投資を飛び込む事で、日本全体の底上げを図っていくことが必要です。 そのため、東京の財政の問題を持ち出して「東京を切り刻む」ような戦略のない対応は、効果的ではないと考えます。小さいカステラをいくら切り分けても意味がなく、いかにしてカステラ全体の大きさを増やすかという政策を優先して打つべきです。
小池百合子