豊臣氏、廃城後の安土城破壊か 天主台東面の石垣、令和の大調査
織田信長の安土城(滋賀県近江八幡市、東近江市)で「令和の大調査」をしている滋賀県は12日、天主台東面の石垣が意図的に崩されている可能性があると発表した。本能寺の変後の1585年に豊臣秀次は約5キロ離れた八幡山城を築き、安土城は廃城となった。 県文化財保護課の松下浩課長補佐は「織田氏の象徴(である安土城)があると困るので、わざと壊したということも考えられる」と話している。 令和の大調査は2023年度から始まった20年間に及ぶ計画。今回は手つかずだった天主台の北東側を発掘している。 17日と20日に現地説明会を開くが、電話かメールで事前申し込みが必要。県文化財保護課安土城・城郭調査係まで。