【独自】事件の証拠品を大量放置、滋賀県警 長期間ずさんな扱い、薬物や銃器も
滋賀県警の7警察署で、過去に取り扱った事件の証拠品を大量に放置していたことが13日、捜査関係者への取材で分かった。30年以上前の事件も含まれるとみられ、長期間にわたってずさんな証拠品の管理をしていた可能性がある。県警は同日午後にも詳細を公表する。 捜査関係者によると、昨年、彦根署で証拠品を整理している際に発覚した。県警が詳しく調べたところ、少なくとも県内全12署のうち7署で不適切に証拠が放置されていたことが明らかとなった。中には薬物や銃器もあった。意図的に放置や隠蔽(いんぺい)をしたり、捜査に大きな影響を与えたりしたケースはないとみられる。 刑事訴訟法では、証拠品や関係資料を検察官に送致するように定めている。 捜査資料や証拠品の不適切な取り扱いを巡っては、過去に他府県警でも発覚している。大阪府警では2016年、1万点近くの証拠品などを放置し、いずれも事件の公訴時効が成立していたと公表。警視庁や福岡県警でも確認された。