インテルのCEOが退任、AIブームに乗り遅れ事実上の解任か…7~9月期は赤字2・5兆円
米半導体大手インテルは2日、パット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)が1日付で退任したと発表した。インテルはAI(人工知能)ブームに乗り遅れて経営が低迷しており、事実上の解任とみられる。
発表によれば、ゲルシンガー氏は取締役からも退任した。正式な後任が決まるまで、インテル最高財務責任者のデビッド・ジンスナー氏と、インテル製品部門トップのミシェル・ジョンストン・ホルトハウス氏が暫定で共同CEOに就く。
ゲルシンガー氏は2021年にCEOに就任した。しかしAIブームに乗り遅れた影響で米半導体大手エヌビディアなどにシェア(占有率)を奪われている。24年7~9月期決算の最終利益は、1968年の創業以来最大となる166億ドル(約2・5兆円)の赤字に転落した。(ニューヨーク支局 小林泰裕)