「審判なしの試合」で、人間的な成長も促すLiga Agresiva千葉
いろんな気づきがあった
1試合目で対戦した日大習志野高校の吉岡眞之介監督は、無審判の試合で、選手たちの「気質」が見えたと言う。 「今日の試合を見ていると、うちの選手は、どんなシーンでもあっさり引いてしまっています。明らかにアウトだ、セーフだと主張するようなところまで行く必要はないにしても、自分で自信があればそれはちゃんと主張すべきですよね。なのにあっさり引き下がっている。無審判の試合は、今日初めてやったのですが、いろんな気づきがありましたね」 と語った。
第2試合で日大習志野高校と対戦した、東葉高校の小洞拓人監督は語る。 「Liga Agresivaは、選手に出場の機会を与えると言う意味でも有意義だと思いますが、試合でも、一つ一つのプレーを選手たちが自分で考えることができるので、素晴らしいと思います。無審判試合もユニークな取り組みだと思いますが、こういう実験的なことをするのも、選手たちの成長につながるのではないでしょうか」
「ラプソード」で投打のデータを計測
この試合では、投手と捕手の間に計測機器が設置された。NPBやMLBでも使用されている弾道計測器「ラプソード」だ。 この機器を使えば、投手の投球の回転数や変化量、打者の打球速度、打球角度などがオンタイムで把握できる。 千葉商科大付属高校の吉原監督は 「今日は、愛知県のバットメーカーの白惣バットさんから提案があった、木製バットを実験的に使用しています。このバットは、北海道のダケカンバの間伐材を使ったバットです。木製バットの原材料の木材が枯渇している中で、間伐材を使ったバットが使えるようになるのは、いろんな意味で、メリットがあります。白惣バットさんの2種類のバットと、金属バットの『使用感』を試すのと、実際の打球速度、角度などのデータを録って、白惣バットさんにもフィードバックします」 選手たちは、白惣バットの軽いバット、重いバットと金属バットを交互に使って、使用感を確かめていた。