薮宏太が30歳のリアルを熱演 『RENT』前夜を描いたミュージカル『tick, tick...BOOM!』
自分の愛がどこに向かっているかを想像して。薮宏太、梅田彩佳、草間リチャード敬太登壇、開幕直前会見レポート
初日開幕直前には薮、梅田、草間による囲み取材も行われた。薮は「ゲネプロ(最終舞台稽古)でも、観に来てくれた関係者の方々が笑ったり、音楽が終わったら歓声をあげてくれたりしてくれたので、本番になったらもっと盛り上がるのかな、早くお客さんにお届けしたいなと思った」と意気込みを。 梅田は「舞台に出ていない瞬間も着替えなどで忙しいのですが、それでも袖からふたり(薮、草間)を見ているといっぱいパワーがもらえる。心強い。3人で頑張りたい」と話し、草間は「稽古場より舞台は消耗するなと思ったが、照明などの力にも助けられた。本番もイケそうです!」と力強くコメント。ゲネプロの客席には『RENT』の歴代キャストの姿もあったそうで「怖すぎた(笑)」と言う草間に、薮が「でも僕は、ジョナサン・ラーソン(役)なので。僕が作った音楽を(RENTの)みんなは歌ってるんだぞ! という気持ちでいきました」と頼もしい発言をする一幕も。 また、弾き語りを披露したピアノに関して「ただピアノを弾くだけじゃない。(ジョンは)自分が書いた音楽を演奏しているので、“練習してきました”ではなく自分の中から生まれる音と歌なんだということを意識したし、そうできるまで大変でした。幼稚園から小学校までピアノ教室に通っていたのですが、その経験がなかったらできなかったと思う。通わせてくれた両親に感謝です」とも話していた。 最後には薮が「ジョナサン・ラーソンは自分の身を削り、そして愛を込めてこの作品を作ってきたと思うし、そうやって人生を歩んだんだと思う。観に来てくれた方にもその愛を感じてほしいし、自分の愛が誰に、どこに向かっているんだろうというようなことを想像してほしい。ぜひ劇場にお越しください」とアピール。 公演は10月31日(木) まで同所にて上演。その後11月3日(日・祝)・4日(月・休) には愛知・東海市芸術劇場、11月7日(木) から11日(月) まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールでも上演される。 取材・文・撮影:平野祥恵 <公演情報> ミュージカル『tick,tick...BOOM!』 脚本・作詞・作曲:ジョナサン・ラーソン 演出:アンディ・セニョールJr. 翻訳・訳詞:高橋亜子 振付:カーラ・プーノ・ガルシア 音楽監督:栗山梢 美術:石原敬 照明:髙見和義 衣裳:アンジェラ・ウェント 出演: ジョナサン・ラーソン:薮宏太 スーザン・ウィルソン:梅田彩佳 マイケル:草間リチャード敬太(Aぇ! group) 【東京公演】 2024年10月6日(日)~10月31日(木) 会場:シアタークリエ 【愛知公演】 2024年11月3日(日・祝)・4日(月・休) 会場:東海市芸術劇場 【大阪公演】 2024年11月7日(木)~11月11日(月) 会場:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール