フォンセカの下でR・レオンは変わる? 一時はスタメンから外れたが……「フォンセカは対話を欠かさなかった」
ピオリとは異なるマネジメントでレオンを変える
パウロ・フォンセカ率いるミランが成功を収めるうえでの最重要人物は誰になるのか。それは10番を背負うFWラファエル・レオンなのだろう。 レオンは常にミラン攻撃陣の中心だったが、チームを指揮するフォンセカはシーズン序盤にレオンをスタメンから外す大胆な決断を下した。10月のウディネーゼ戦はベンチに座ったまま出番がなく、続くナポリ戦、モンツァ戦も途中出場と、ミランでのレオンの立ち位置は微妙なものとなっていたのだ。 しかし、この時間は無駄なものではなかったのかもしれない。レオンは現在スタメンに復帰し、今月9日のカリアリ戦では2ゴール、さらに26日に行われたチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第5節のスロバン戦では1ゴールを挙げてチームの勝利に貢献した。 伊『Gazzetta dello Sport』はフォンセカが常にレオンを戦略の中心に置いていたと伝えており、スタメンから外した時期も対話を欠かさなかったという。そのおかげでレオンの心境にも変化があったようで、昨季とは異なる選手になっていると同メディアは解説する。 「フォンセカは就任以降、常にレオンが重要な存在であることを理解していた。当初よりレオンをプロジェクトの中心に据えてきたのだ。昨季までの監督ピオリは妥協点を模索しながらレオンを起用してきたが、フォンセカは守備のタスクという点でレオンに他の選手と同じ負担を求めている。レオンがセリエAで3試合続けてスタメンから外れた時でも、2人は対話を欠かさなかった。現在のレオンは完成された選手であることを証明している。ドリブルして得点を狙うだけでなく、必要に応じて守備に走ってチームメイトを助けている」 まだミランは盤石な状態とは言えない。リーグ戦でも7位と出遅れ気味で、インテルやアタランタ、ナポリといったチームとは完成度に差がある。この差を埋めるには、やはりレオンの力が必要だ。フォンセカもそれは理解していたはずで、トップ4を目指していくにはレオンのフル稼働が欠かせない。
構成/ザ・ワールド編集部
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