Snow Man 向井康二&森崎ウィンは運命の2人だった “ボーダレス”なBL映画が誕生する予感
バンコクを舞台にした日本とタイの合作によるオリジナル映画『(LOVE SONG)』に森崎ウィンと向井康二(Snow Man)の出演が発表された。 本作は、世界的なBL作品ブームを牽引したドラマ『2gether』を手がけたウィーラチット・トンジラー監督が手掛けるオリジナルラブストーリー。W主演の森崎と向井が東京とバンコクを舞台に、異国の地で再会した2人の物語を紡ぐ。 森崎が演じるのは、突然の辞令で東京から海外勤務を命じられた研究員・ソウタ。一方、向井が演じるのはタイでカメラマン兼ミュージシャンとして活動するカイ。バンコクで学生時代に想いを寄せていたソウタがカイと再会。カイが学生時代に歌っていた“未完成の歌”をきっかけに2人の関係が再びつながる。 新鮮なタッグではあるが、森崎と向井の2人はアジア圏にルーツを持ち、それぞれ音楽活動に俳優にと活躍するなど、実は共通する点も少なくない。 ミャンマー出身の森崎は、2020年7月にMORISAKI WINとして日本でメジャーデビュー。翌2021年5月には1stアルバム『Flight』をリリースし、5つの音楽配信サービスで1位を獲得するなどシンガーとしても実績を残す。ライブでは伸びやかなボーカルを響かせ、楽曲ごとの世界観を大切に、雰囲気たっぷりにさまざまな楽曲を聞かせる。一方MCでは、笑いに満ちたトークでファンを楽しませ、ミャンマーのテレビ番組のユニークな部分を再現してみせたり、ファンの顔をよく見たいと、客電を後方まで照らすようスタッフにお願いするなど、陽気でサービス精神が旺盛なタイプ。俳優としてのキャリアは2018年公開のスティーヴン・スピルバーグ監督が手がけた映画『レディ・プレイヤー1』でハリウッドデビューを飾るなど、華々しいキャリアの持ち主だ。
一方の向井も、タイでムエタイをしていたときにスカウトされ、のちに関西ジュニア入り。兄と「ムエタイ向井ブラザーズ」を結成し、当時としても異色の経歴を持つ“向井兄弟”は注目を集めていた。その後ジュニア内のユニットを経て、2019年にSnow Manに加入。そして2020年にCDデビューを掴んだ。 Snow Manのメンバーとして難易度の高いダンスを筆頭に、関西ならではの軽快なトークでステージを盛り上げるほか、最近ではバラエティ番組での人気も急上昇。中でも『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)で誕生したキャラクター“マッサマン”は子どもたちからも人気を集め、一時は「Snow Manのスケジュールをマッサマンが超えた」という逸話も。 趣味のカメラは雑誌で連載を持つほどの腕前で、今年9月に水川あさみと共にロンドンで開催されたBurberryの2025年春夏コレクションを訪問した際に、向井が撮影した水川のすっぴんショットが大きな話題となった。その一方で、俳優としても『特捜9』シリーズ(テレビ朝日系)に2022年から出演するほか、今年も1月期『リビングの松永さん』(カンテレ・フジテレビ系)、7月期『マウンテンドクター』(カンテレ・フジテレビ系)と連続ドラマへの出演が相次ぐ。2025年には室龍太とのW主演舞台『ムロムカイ』が控えているなど、俳優としても精力的な活躍を見せる。 そんな2人が今回挑むのはボーイズラブ作品。森崎は几帳面で仕事一筋ながら恋愛に不器用なソウタを、向井はミステリアスでどこか影のあるキャラクターにそれぞれ挑む。映画公式YouTubeでは、早くも意気投合した様子の2人の姿が。多様性が叫ばれる時代に、国境、性別、文化や言語の壁など、“ボーダレス”な作品としても注目されることだろう。また、芝居に音楽、バラエティと共通点の多い新鮮なタッグによって、どんな歌と物語の世界へ誘ってくれるのか。2025年秋の公開まで楽しみに待ちたい。
柚月裕実