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　鉄道車両の車輪に車軸をはめ込む「輪軸組み立て作業」をめぐり、JR東日本は20日、社内基準を下回る圧力ではめ込まれた輪軸が在来線で計76本あったと発表した。作業を担当した工場では圧入力値の改ざんを続けていたことが2017年に社内調査で判明していたが、公表していなかった。JR東は「安全性に問題はない」とする一方、76本は年内に交換するという。 　JR東によると、新幹線約5600本、在来線約4万4千本の輪軸を点検した。76本で基準値を最大17%下回っており、作業を担当したのは、首都圏を走る電車をメンテナンスする東京総合車両センターだった。 　同センターでは11年ごろから圧入力値がばらつくようになり、基準を最大約30%外れた輪軸が17年までに計4888本発生。このうち約1200本は基準値内におさまるよう数値が改ざんされていた。 　JR東は当時、上限を超えた46本は交換する一方、下限を下回った4842本は左右の車輪間隔の管理などで安全性を保てると判断。使用を続け、現在は京浜東北線や中央線などに76本残っているという。 　JR東は「17年以降は作業手順を変え、数値の書き換えができないようにした。お客さまに不安を与えたことをおわびする」としている。（細沢礼輝）