「言葉が出ない…」ウクライナの今 空手師範が肌で感じた戦地の現実 避難家族と再会、空手で交流
戦死した兵士たちの墓地へ。 空手道禅道会・小沢隆さん: 「(墓地では)泣くようなイメージじゃない人も泣き出してしまって、それを思うと国の悲しみがこちらにも伝わってきて、何とも言えない気持ちになった」
さらにー。 通訳: 「隠れ所(塹壕)これイゴールさんたちがつくった」
案内されたのはイゴールさんの部隊が身を隠していた塹壕(ざんごう)。 ロシアの戦車を待ち伏せし対戦車砲を放ったそうです。
当時の様子を説明するイゴールさんに小沢さんはー。 空手道禅道会・小沢隆さん: 「彼が突然多弁になって、怒りと悲しみで興奮しているようで、そういうのを見た時にこの国の人の心の問題や、まだまだ戦時である点とか目の当たりに。イゴールがリハビリセンターを造りたいと言った意味もよく理解できた」
帰国後ー。 11月6日、禅道会 高森道場―。 空手道禅道会・小沢隆さん: 「皆さんが稽古で一緒にやってた子たちも再会してとても元気にしてました。12月3日の全日本大会にはアルチョム君をはじめとしてこっちへ試合に来ます。勝てるように頑張って稽古してください」 子ども: 「(ウクライナの子たちが)元気にいるからちょっと安心してうれしかった」 「(戦争で)どんどん人が死んでいくので嫌な気持ちになります。戦争がなくて平和な世界がいい」
ウクライナで接した笑顔、悲しみ、怒り。 小沢さんは新たな支援を検討していて、広く協力を求める考えです。 空手道禅道会・小沢隆さん: 「リハビリセンターや貧しいおばあさんたちにお金が行くにはウクライナ支援熱を何とかあげて、できる限りの支援をお願いするしかないと思ってますので、現場の大変さは遠く離れてて、肌で感じることはないと思うけど、ご理解をいただいて支援活動を継続したい」
長野放送