阪神・才木浩人、8回1失点も連勝8で止まった チームが苦しむ火曜に奮投するも、虎戦力外の中日・板山祐太郎にやられた
(セ・リーグ、阪神0-1中日、10回戦、阪神6勝3敗1分、25日、倉敷)阪神・才木浩人投手(25)がついに負けた。0-0の八回2死三塁。元同僚の板山の右前に転がった打球を目で追うと、スコアボードをみつめて顔をゆがめた。野球人生初の倉敷で、8回1失点の好投も報われず4月7日のヤクルト戦(神宮)以来、11戦ぶりの黒星。同14日の中日戦(バンテリンドーム)からの連勝が8で止まった。 【写真】一緒にラーメンを食べる阪神・才木浩人と大竹耕太郎 「勝負にいった結果なんで。あそこで打たれたのは悔しいけど。もうひと踏ん張りで投げ切れたかなというところで打たれたのは、自分の実力不足かなと思う」 開幕から日曜の先発を任されてきたが、23日のDeNA戦(甲子園)が雨天中止となりローテが再編された。この日は順番通りなら村上が先発だったが、岡田監督から「ええピッチャーから6連戦(の頭)。そら普通やろ」と大きな期待を寄せられ、今季初めて火曜のマウンドに立った。 0-0の五回、安打と2四球で2死満塁とされたが、加藤匠を152キロ直球で空振り三振に。マウンド上で右拳を突き上げた。「自分のやることは火曜だろうが、日曜だろうが変わらない」。その言葉通りの奮闘だったが、0-0の八回2死で田中に右翼線三塁打を浴びたところから、落とし穴にはまった。 「なかなか点が入らない場面(試合)は粘ってゼロで抑えるのが大事。先制点を与えてしまったのは悔しい」 これでチームは火曜に3勝7敗2分けで、平均得点は1・67だ。数字上は完封に近い結果を残せなければ勝てないことになる。岡田監督は「よう投げたよな」とねぎらった。才木は今後も週の頭かと問われると「そら、そういうことやん」とうなずき、火曜の男に指名した。 今季12試合目で初のナイターでの登板だった。「僕は暑いのが苦手。夏バテするんで。そろそろ涼しい中で投げてみたい」と語ってきたが、実際に投げて手応えもあった。 「朝起きて、寝坊したと思ったんですけど(笑)。すごい涼しいんで投げやすいなと思いました。これからナイターが増えると思うんで、体の時間とかを調整しながら、やっていけたら」 連勝は止まったが、勢いは止めない。他球団がエースをぶつけてきても、虎の火曜には才木がいる。(三木建次)