打撃専任で異彩の大谷翔平は二刀流を続けるべきじゃない? 米司会が激論「投手でなければ健康だ」「私なら投資を守る」
目下、凄まじい打棒を発揮し続ける大谷翔平。超巨額契約を締結して入団したドジャース1年目で、その存在感は強まる一方だ。 【動画】センターに特大弾! 大谷翔平、衝撃アーチをチェック 開幕当初は自己ワーストとなる40打席ノーアーチと精彩を欠いた大谷。だが、5月中旬に入ってから徐々にギアを上げると、6月は打率.293、12本塁打、24打点、OPS1.110とハイアベレージを叩き出し、スター軍団の中でも異彩を放っている。 直近7試合でも打率.333、4本塁打、6打点、長打率.815と異次元とも言うべき好成績を収めている。そんな偉才の打撃好調の要因のひとつとして、打撃専任という彼の現状も挙げられる。 昨年9月に右肘にメスを入れた大谷は、今季はリハビリを考慮して打撃に専念。守備にも就かない「指名打者」での出場を続けている。彼にとって異例のシーズンではあるが、打撃に集中できる効果は間違いなく結果に繋がっていると言えよう。 そうした状況から異論を投げかける識者もいる。MLB公式ネットワーク局『MLB Network』の番組「MLB NOW」で司会を務めるブライアン・ケニー氏は、「オオタニは打者か、投手か」という大谷が二刀流を続けるべきか否かというテーマに対して「私がドジャースの一員なら彼にはフルタイムの打者として活躍してほしい」と意見した。 ケニー氏の論拠は明確だ。投手として規定投球回を超えたシーズンにおける得点力の大きさを示す独自指標「OPS+」が、157と144であったと一方で、打者専任となっている今シーズンの予測数値が190であると紹介。数字が明らかに変化しているというわけである。 今季の大谷について「打者として明らかにもう一つ上のレベルに達した。投手を続けなければ、彼は健康でもいられるはずだ」と強調。番組にゲストで招かれていたジョエル・シャーマン記者が「普通、エース級の投手とスーパーなスラッガーを同時に手に入れるなんて不可能。彼への投資は両方をやることを見越してのものだ」と指摘を受けても、「両方をこなしながら健康を維持することはほとんどなかった」と反論している。 「30代になった彼がここから今以上に健康で居続けることは簡単なことじゃない。それに彼は今までよりずっと良いバッティングをしている。彼が凄いボールを投げることは知っているし、それが史上最高の『ユニコーン(唯一無二の意)』たる所以だとも知っている。ただ、私なら彼を打者に専念させ、怪我から守ることで、投資を守ろうとするよ」 一連の主張にはシャーマン記者は「現時点で『両方できない』と判断する前に、少なくとも一度以上は確実に可能性を探るべきだ。彼には勝利を収めてきた実績がある」と反論。終始、強気なケニー氏に不満げな表情で激論を交わしていた。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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