パッキャオのRIZIN契約について海外メディアでは憶測と賛否飛び交う
ボクシングの6階級王者で現WBA世界ウェルター級王者のマニー・パッキャオ(40、フィリピン)が総合格闘技イベント「RIZIN」と契約を結んだことを同団体のトップである榊原信行・実行委員長がツイッターで発表したニュースは瞬く間に世界を駆け巡った。海外メディアは、次々とパッキャオのRIZINとの契約のニュースを報じた。パッキャオのライバルである元5階級王者、フロイド・メイウェザー・ジュニア(42、米国)が大晦日に「RIZIN.14」で約10億円とも言われる巨額なファイトマネーで、天才キックボクサー、那須川天心(20)とのボクシングルールによるエキシビションマッチを戦った具体的な実例があるだけになおさら興味を引いたようだが、あらゆる憶測と、早くも賛否両論が飛び交っている。 英国のメトロ紙は「パッキャオがメイウェザーに張り合いRIZINと契約」との見出しを取って伝えた。 記事は、「パッキャオがRIZINで何をすることに合意したのか明らかにされていないが、横浜で4月21日に行われるRIZIN.15に姿を見せる契約で合意に達した」と紹介。「RIZINの榊原CEO(実行委員長)がパッキャオが契約書にサインする写真を載せてツイッターを発信した」と続けた。 また記事は、2018年の大晦日にメイウェザーが那須川と行ったRIZINでのボクシングルールによるエキシビションについて紹介。「もしパッキャオがRIZINで戦うのであれば、それに近いものになるのではないだろうか。RIZIN.15まで2週間を切っているので、フィリピンの伝説的選手(のパッキャオ)が、短い時間のエキシビション以外で戦うことを想像するのは非常に難しい」と推測した。 パッキャオの地元であるフィリピンのABC-CBNスポーツも、パッキャオと日本のMMAプロモーション会社RIZINとの契約を報じ、「ボクシングの6階級王者のパッキャオは、日出づる地で彼の才能を見せることになる。ライバルのメイウェザーの歩みにならいパッキャオがRIZINとの契約に合意したことが報じられた」と伝えた。 同メディアは、「我々が早くに言及したようにパッキャオはメイウェザーが大晦日に行われたRIZIN.14で、日本のキックボクシングスターの那須川天心を3ラウンドで予定されていたエキシビションマッチの第1ラウンドで倒したような試合を行う次なる大物のボクシング選手とはならないだろう」と否定的な見解を伝えた。 そして「パッキャオがRIZIN.15で何をするかは榊原氏が日本に戻った際に明らかにされるだろう。フィリピンのボクシングスター選手(のパッキャオ)はウェルター級の現WBA正規王者として今年リングに戻ることを狙っている」と続けた。