パッキャオのRIZIN契約について海外メディアでは憶測と賛否飛び交う
ボクシング専門サイトの「ボクシングシーン」は「パッキャオがRIZINとの契約に合意したが、詳細な内容は不明」との見出しを取って、ここまで明らかになっている事実関係をストレートに報じた。 記事は榊原実行委員長のツイッター発信を伝えた上で「(RIZIN.15の大会までの)短い期間でパッキャオがリングに上がるというシナリオを考えるのはとても難しい」と指摘。 大晦日にメイウェザーが階級差のある那須川を倒したエキシビションマッチについて「パッキャオは、那須川にボクシング経験がなく、サイズで大きく劣ることから、この試合を公然と批判していた」と紹介し「パッキャオは、また何度かインタビューで勝者が発表されることのないエキシビションは好まないことを明かしていた」とも続け、パッキャオが、RIZINのリングでメイウェザーと同じようなエキシビションマッチを行う可能性について否定的な見解を伝えた。 同じくボクシング専門サイトの「ボクシングニュース24」も「パッキャオがメイウェザーに続いてRIZINと契約し4月21日のRIZIN.15に姿を見せることで合意した。だが、パッキャオが、単に観客に紹介されるだけなのか、戦うのかは明らかにされていない」と伝えた。 同記事は、「40歳のパッキャオが日本でエキシビションマッチを戦う可能性は高いだろう。もしかしたら相手は那須川かもしれない。そうでなければパッキャオ(の体重)に近い誰かとなるかもしれない」と、ボクシングルールのエキシビションマッチが行われる可能性について肯定的な見方。 だが、その一方で「日本のボクシングファンが、パッキャオやメイウェザーがボクシング経験のない選手と戦うエキシビションマッチをなぜ見たいのかは不明だ。どこかの時点で必ず、ファンはこのような戦いに対する興味を失うだろう」とも批判した。 また「パッキャオが4月21日のRIZINのカードで戦うことで、どの程度の報酬を受け取るか、またそもそも彼がこのカードの中で戦うのかは明らかになっていない」とした上で、「RIZINが、元WBC世界スーパーフェザー級王者の三浦隆司のような日本の元ボクシング選手をリングに戻すことができれば面白くなるかもしれない。この戦いは面白いだろう。だが、三浦は、2017年7月にミゲール・ベルチェルトに負け、この2年は戦っていないので、パッキャオの相手とはならないだろう」とも報じた。 さらに「パッキャオは3月16日にIBF世界ウェルター級王者のエロール・スペンスJr.と対戦することに合意したが、その考えを改めたように見える。パッキャオは、この夏にWBA世界ウェルター級のスーパー王者のキース・サーマンとの対戦交渉を進めているとも言われている」と、ボクシングの次戦に関する交渉状況を紹介。 「この戦いは多くのボクシングファンが見たがっている試合だ。だが、パッキャオがボクシング経験のない相手とのエキシビションマッチを戦うとすれば、こういうミスマッチを見ることのないアメリカの平均的なファンの興味は引けないだろう。ファンは真剣勝負の試合を見たがっている」と、パッキャオがRIZINでメイウェザーのようなエキシビションマッチを行うことに対して批判的な見解を記した。 今日9日に榊原実行委員長は帰国し都内で記者会見を行う予定で、パッキャオがどのような形でRIZINのリングに登場するのかのプランが明らかにされる方向だ。