湘南が3連勝で降格圏脱出! 町田にお付き合いのG大阪は宇佐美貴史が次節不在のダメージも【明治安田J1第24節】
明治安田J1リーグ第24節の1試合が20日にパナソニック スタジアム 吹田で行われ、アウェイの湘南ベルマーレがガンバ大阪に1-0で勝利した。 【動画】畑大雅がコントロールショット 前節の決勝弾をマークした坂本一彩と2戦連発中のイッサム・ジェバリがベンチ待機の2位G大阪はパリ五輪行きの半田陸に代わって松田陸が右サイドバックに入ったほか、ファン・アラーノと倉田秋が2列目で先発復帰。18位湘南はハットトリックのルキアンをはじめ、5-0の快勝劇を演じた前節と同じイレブン、ベンチメンバーを継続した。 順位では対照的な両チームだが、今節を上り調子で迎えた湘南がボールを保持して前進していき、6分に茨田陽生が1stシュート。G大阪はまずブロックを作って守りの時間となるが、湘南のパス一本にしても縦を強く意識した攻めにうまく掻い潜られ、なかなか攻め手に回れない。 だが、G大阪が堅守を武器に我慢しながら、少しずつボールを握る時間も作って押し返し始め、26分にはカウンター一本からウェルトンが右サイドの背後に。折り返しにファン・アラーノが合わせにかかり、決定的なシーンだったが、仕留め切れず。以降は再び湘南の圧を受ける。 湘南のゲームだった前半を何とか我慢しきり、後半から仕切り直しを期すG大阪だが、51分にカウンターを受けると、右サイドからのクロスにルキアンがドンピシャのヘッド。湘南からすれば、決定的なシーンだったが、GK一森純がビッグセーブで凌ぎ、G大阪を救う。 ヒヤリとしたG大阪はその後も湘南のアグレッシブな姿勢に苦しむが、55分に宇佐美がボックス左深くに仕掛けた流れから、右サイドからのクロスにダワンがヘッド。だが、ソン・ボムグンも一森に負けじとビッグセーブで凌いで、湘南もピンチを乗り越えてみせる。 両GKの好守が光る後半序盤となるなかで、湘南が63分に石井久継と福田翔生を送り込み、交代で試合を動かしにかかりに。すると、前半と比べても攻め手に回れば相手の背後を突くシーンが増え始めるG大阪も先手を奪おうと65分に山下諒也と坂本のカードを切る。 70分にはそのG大阪が自陣ハーフウェイライン付近でのボール奪取からウェルトンが持ち前の推進力を生かしてロングカウンター。ゴール前まで一気に突き進んでいったが、後追いの鈴木淳之介が決死のスラインディングで見事に対応してシュートまで持ち込ませず。 宇佐美が存在感を大きくし、G大阪の攻撃を活性化させるが、76分のイエローカードを受けたことで、78分にイッサム・ジェバリと交代。だが、そのイッサム・ジェバリがキレのあるプレーでフィニッシュに持ち込んだりと好調ぶりを示すが、湘南が終盤に動かす。 やや守勢が続いた湘南だが、83分に右サイドを経由して攻めに転じると、ルキアンのポストプレーも入れながら、福田がボックス左に展開。最後は大外の畑大雅が右足ダイレクト。しっかりとコントロールしたボールがゴール右に吸い込まれ、この終盤に先手を奪う。 86分にも完全に背後を抜け出したルキアンに絶好機が巡るが、GK一森が一対一のピンチでG大阪を勇気づけるビッグセーブ。G大阪は88分に最後の交代で岸本武流、美藤倫と攻撃的なカードをすべて使い切り、前のめりとなるが、湘南も最後の交代で逃げ切りを図る。 首位FC町田ゼルビアにつき合う形で敗れ、勝ち点5差を縮められずのG大阪は宇佐美も累積で次節出場停止の痛みも伴い、2連勝ストップの3戦ぶり黒星。自信に満ちた戦いぶりでG大阪にリベンジ達成の湘南は3連勝で降格圏脱し、暫定ながら16位に浮上している。 ガンバ大阪 0-1 湘南ベルマーレ 【湘南】 畑大雅(後38)
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