ザック氏も驚き! ローマのデ・ロッシ解任劇に「ファンを敵に回すと分かっていて…」
元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が23日、イタリア国営放送『Rai』のラジオ番組「ラディオ・アンキオ・スポルト」に出演し、ダニエレ・デ・ロッシ解任劇で物議を醸したローマに見解を示した。 デ・ロッシは今年1月、ジョゼ・モウリーニョの後任として古巣ローマの指揮官に就任。昨シーズン終盤の好成績が評価され、6月末に2027年までの3年契約を結んだばかりだった。だが今シーズン、チームがリーグ戦4試合を終えて3分1敗とスタートダッシュに失敗すると、クラブはデ・ロッシの解任に踏み切った。 3カ月前に契約を延長したばかりローマ指揮官の解任を巡っては、ファンや識者から批判が相次いだ末、この決定を主導したとされるリナ・スルークCEOが辞任し、さらなる物議を醸した。ザック氏も、そんなローマの混乱ぶりに驚きを隠せない。 「指揮官としてのデ・ロッシのことは、よく知らないが、おそらく監督としてのクオリティに関する選択ではないのだろう。グループの内部で何かが起きたのかもしれない。もしかしたらチーム作りや補強で意見が一致していなかったかもしれないね。私はかなり驚いたよ。しかし理由はあるはずだ。クラブは、ファンを敵に回すことを完璧に理解していたはずだからね」 なお、ローマのオーナーであるダン・フリードキン氏とライアン・フリードキン氏は、クラブ公式サイトを通じて声明を発表。デ・ロッシの解任理由を説明した。 「われわれはクラブオーナーとして、たとえ極めて難しい時であっても、ローマにとって最善と考える重要な決断を下す責任がある。夏の補強は、ローマを再びヨーロッパサッカーの頂点へと導く複数年にわたる戦略的プロジェクトのスタートとなるものだった」 「ダニエレに対して深い尊敬の念を抱いており、指揮官として成功のキャリアを築くことを確信している。そして彼は、いつの日か、ローマへ戻ってくるかもしれない。彼との別れは極めて難しい決断だったが、今シーズン、タイトルの獲得を目指すために正しい道であると確信している」