【これ大好きー!】走って泳ぐクルマは子供の頃からの憧れ 夢のような水陸両用車の魅力とは?ドイツ人アンフィカー愛好家の感動物語
その間、彼はボートの運転免許証を取得した。これは、シュビムワーゲン(泳ぐ車)を手に入れたときに、それを水上で運転できるようにするために必要だった。1987年のある日、社会奉仕活動に従事していたルネが夕方帰宅した。父親が、見知らぬ男から電話があったと告げた。ルネは直感的に電話をかけ直した。ヴェセルの男からだった。「まだ車が欲しいなら取りに来い、と彼は言った」とルネは言う。あとはアンフィカーを引き取りに行くだけだ。「上司に、真実を話すか、明日病気で休むかどちらかだ」、と考えた。上司に告げると許可が下りたので、彼はその日仕事を休んで、夢の自動車を手に入れるためにエアゼンに向かった。「1週間、その車をガレージに置いておいて、それから分解しました。すべてがばらばらにされたのを見て、父はショックを受けていました!」。誇り高きアンフィカーのオーナーは溶接工を雇い、修理費用として600マルク(約50万円)の固定価格で合意した。「しかし、彼は現れなかったので、私は600マルク(約50万円)で溶接機を買って、自分で作業を行いました」。その車は塗装されて完成した。「父はそれを見て、2万マルク(約166万円)程度のとても良い車だと思ったようです(笑)」。
兵役を終え、大学進学を控えたルネには、もうひとつのアイデアがあった。できれば、高価な「アンフィ レンジャー(Amphi-Ranger)」が製造されているバーデン州ライナウのRMAでインターンシップをしたいと考えていたのだ。そして、またしても大胆さが功を奏した。「電話で直接社長につないでもらいました。そして、自分がアンフィカーのファンであり、ここでインターンシップをしたいと伝えました。すると彼は、いつから働けるかと尋ねたので、今日は450kmの道のりを運転できないが、明日12時までには行けると答えました。そして13時までに契約を結ぶことができました。アンフィカーのレンジャーがどのように溶接されているかを見学することができました。そして、すぐに自分の車を修理しました」。