佐々木麟太郎が米デビュー戦でマルチ安打 第4打席は右前適時打 第2打席の2ランに続き打点マーク
花巻東(岩手)から米カリフォルニア州の名門・スタンフォード大に進学する佐々木麟太郎内野手(19)が11日(日本時間12日)、ドラフト候補の有望株が参加する「MLBドラフトリーグ」のトレントン・サンダーの一員として、フレデリック・キーズ戦に「4番・一塁」で先発出場。第4打席は右前適時打を放った。 4-1の6回2死一、二塁で迎えた第4打席、1ボール1ストライクからの3球目、ライナー性の打球を右翼線に放ったが、惜しくもファウル。それでも2ボール2ストライクからの5球目を捉えると、打球は右前へ弾み二塁走者が生還。この日、3打点目をマークした。 2回の第1打席は一ゴロに倒れたが、1-1の3回2死二塁の第2打席は2ストライクからの3球目、内角寄りの直球を振り抜くと、大きな弧を描いた打球は右翼席へ一直線。デビュー戦でいきなり、滞空時間の長い豪快な本塁打を放ち、敵地ながらスタンドからは大歓声。「That's exciting!!」と声を上げる観客もいた。デビュー戦でいきなり本塁打を放ち、高校通算最多140発の実力を示した。 4回2死満塁の第3打席は中飛だった。 MLBドラフトリーグは2021年に発足。今季は6チームが参加し、6月から80試合の日程を行う。前後期制で、前期(35試合)は7月に行われるドラフトを前に対象選手がレベルアップを目指し参加。後期(45試合)はアマ資格を失ったプロ選手が参加する。 世界各国の有望選手を迎え入れる場所としても機能しており、昨年はウガンダ、チェコ、今年はオランダ、パキスタン、カナダなどからも選手が集まる。いわばメジャーへの登竜門となっている。 佐々木は花巻東(岩手)で歴代最多の高校通算140本塁打を放ち、昨秋ドラフトの目玉として注目されたが、熟考の結果、米国への留学を決断。カリフォルニア州の名門・スタンフォード大に進学した。 スタンフォード大への正式な入学は9月だが、3月の渡米後、既に野球部の一員としてトレーニングを続けて紅白戦などにも出場。同時に授業にも出席している。