「弟子にして!」16歳の少女がオーディションで異例の直談判「放送作家になりたかった」浜口順子がタレントになった訳
■「弟子にしてください!」オーディション会場で異例の直談判 ── その後、16歳のとき「ホリプロタレントスカウトキャラバン」に挑戦します。きっかけを教えてください。放送作家につながる第一歩として応募したのでしょうか。
浜口さん:「ホリプロタレントスカウトキャラバン」をプロデュースしているのが、著名な放送作家さんだということを知り、「放送作家さんに直接会える」と期待して応募しました。 実際にオーディション会場に行ってみると、『ダウンタウンDX』などの人気番組を手掛ける放送作家の倉本美津留さんに対面できて大興奮!面接のときに、審査員としてきていた倉本さんに「放送作家になりたいので、弟子にしてください」といきなり直談判してしまったほどでした。
── タレントのオーディションで放送作家を志願するなんて、印象に残ったでしょうね。 浜口さん:倉本さんからも「きみ、変わってるな」と言われました(笑)。その後「放送作家という仕事を知っているの?」と聞かれて、倉本さんが手がけた番組名を挙げながら、熱意を伝えたところ、「女子高生で放送作家の仕事を知っているなんて珍しい。おもしろいから残そう」と、地方予選を通過することができたんです。 その後も合宿予選、本戦と続きましたが、いずれも大御所の放送作家さんがプロデュースされていて。企画力を問われる審査もあり、とても興味深い内容でした。
── そのオーディションでグランプリを獲得し、タレントデビューとなりました。放送作家からタレントへ、どのように気持ちを切り替えたのか教えてください。 浜口さん:最終審査まで進んだとき、ホリプロの社員さんから「放送作家は経験を活かす仕事。まずはタレントの仕事をやってみたら」とアドバイスを受けたことが、気持ちを切り替えるきっかけになりました。 審査が進むにつれて「落ちてしまった子たちのぶんまで頑張らなければ」という意識が芽生えたことも、タレントになる覚悟につながったように感じています。