新札7月3日に発行で何が変わる? 新旧比べて解説 数字は大きくユニバーサルデザインに ホログラムは進化し偽造防止
ちなみに旧タイプの、今発行されているものですが、このマークが券種ごとに違ったんです。一万円はお札の隅にカギ括弧、「L」のようなマーク、5千円は丸、「●」のようなマーク、千円が横棒「―」のような印なんです。新しいお札は、すべて同じマークで、お札ごとに位置が変わって、大きさも前より大きくなって、わかりやすくなっているということです。 ■新札が経済に与える影響は? (若狭キャスター) 大石さん、今回のデザイン変更の意図は何なんでしょう。 (大石邦彦アンカーマン) いくつかあると思いますが、まず一つは偽造防止ですよね。何年も同じ札を使っていれば偽造技術も上がってきますので、定期的に入れ替える必要があります。その効果があったかどうかわかりませんけれども、偽造通貨の発券枚数は減少傾向にあります。 そしてもう一つは、やはり経済だと思うんです。経済を動かすこと、新札でどう動くのか、中部圏社会経済研究所 難波了一研究部長に伺いました。例えば新しいシステムを導入するとなると、その更新の需要が増加します。新しい券売機を作る会社、それを売る会社、経済が動いてきます。 (若狭キャスター) ただなかなか券売機を買えないお店もあって、導入できないというところもあるかもしれません。100万円ぐらいの設備投資となると、それを何年かけてペイできるかというところの問題もありますよね。 なのでもうこれを機にですね、現金を扱わない、キャッシュレス化に踏み切るというところもあると思います。結果としてキャッシュレス化が進む可能性があるんではないかと、難波さんは指摘しています。 ちなみに日本のキャッシュレス決算比率は4割なんですね。コロナ禍で20%ぐらい増えました。これは非接触だからということで増えたわけですが、韓国、中国は8割9割なんです。そこまでいくかどうかというのが気になりますね。 (若狭キャスター) 経済効果が期待できる一方で、注文が殺到していて、なかなか券売機が買えないというお店にとっては厳しいという両面がありそうです。新札の発行は7月3日です。
CBCテレビ