「50年間面倒を見てくれた家族に遺産を遺したい」と話したら…弟・DAIGOから返ってきた思いがけない反論
マンガ家の影木栄貴(えいき・えいき)さんが50歳にして結婚するまでの道のりを赤裸々に綴った初のエッセイ本『50婚 影木、おひとり様やめるってよ』(KADOKAWA)が5月に発売されました。1987年から1989年に内閣総理大臣を務めた故・竹下登さんの孫、ミュージシャンでタレントのDAIGOさんの姉で、最近は北川景子さんの義姉という肩書き(?)も加わった影木さん。「私は残された人にどれだけお金を残せるのかを目標に生きている」と話す影木さんにお話を伺いました。 【早見表】年金に頼らず「1人で120歳まで生きる」ための貯蓄額
家族に遺産を遺したいワケ
――本で「家族に遺産を遺したい」と書いていらっしゃいましたね。 影木栄貴さん(影木):私は残された人にどれだけお金を残せるのかを目標に生きているので……。 ――それは生きている人に喜んでほしいから? 影木:私が死んだときに悲しむだけではなくちょっとでも喜んでほしい。あとは老後に迷惑をかけたとしても「まあこれだけ遺してくれたんだからいいおばさんだったよね」と思ってほしい。 遺産の配分も50年間面倒を見てくれた家族への配分を多くしたいなと思っていて、夫に対しては一緒にいる期間が長くなるにつれて比重を増やしていけばいいかなと思っています。なんて話をDAIGOにしたら「お姉ちゃんと結婚してくれたんだよ! そんなすごいことしてくれたんだから全部渡すべきだよ」っとものすごい剣幕で反論してきました(笑)。 ――買い物も遺せるものを意識していると書いてらっしゃって「そういう視点もあるのか」と思いました。 影木:私は祖母から形見で指輪をもらったのですが、大事にしていたものを誰かにもらってもらえるっていいなと思ったんです。だから最近は、一生使えるもの、形見として遺せるもの、いらなくなったら高く売れるもの、などと考えながら買い物するようになりました。もちろん欲しいものもあれば買っていますけどね。 ――影木さんのお話を聞いていると、他者に開かれているスタンスを感じます。 影木:他者に開かれている……。そうですね、遺産に限らず、今回本を執筆した経緯もそうなのですが、自分が経験してきたことや傷ついて克服してきたことは同じ思いをしている人に「私はこうやって克服したよ!」と教えてあえげたいんですよね。