【ハイキュー‼×SVリーグ】164cmの「小さな巨人」グリーンウイングス髙相みな実が語る、コートでの「最高」の瞬間
しかし髙相は途中交代で入り、決然と自らに誓った。 「絶対に負けたくない。スタメンも外れたし、結果を残すならこの試合しかない」 無我夢中だった。終わったら、試合に勝っていた。限界を超えるたび、彼女はバレーが好きになった。 ――過去最高のコートの風景は? 最後の問いに、彼女は真っ直ぐな目でこう答えた。 「2022年の黒鷲旗(全日本選抜大会)は連戦を戦い抜いて準優勝したんですが、楽しかったです! 疲労を感じないくらいで、勝つことよりも『"毎日、うまくなっている』"って感じられました。自分より大きかったり、能力が高かったりする選手を倒すのは最高でしたね」 SVリーグでも、小さな巨人が新たな風景を見せる。 【髙相が語る『ハイキュー!!』の魅力】 ――『ハイキュー!!』の魅力とは? 「主人公は日向(翔陽)ですが、影山(飛雄)とか、周り全員が成長していくのが魅力だなって思います。烏野だけが強くなるんじゃなくて、音駒や梟谷もそうで、登場人物がいろんな出会いを通じて成長していくのがいいですね」 ――共感や学んだことは? 「技術面では、自分を囮にするとか、誰かを生かすというところが勉強になりました。あと、アルゼンチンのホセ・ブランコ監督が、及川(徹)に『嘆くのは 全ての正しい努力を尽くしてからで遅くない(略)"自分は天才とは違うから"と嘆き諦める事より 辛く苦しい道であるかもしれないけど』というシーンがあるんですが、読んだ時は心にグサッときましたね」 ――印象に残った名言は? 「名言だらけで、ひとつに絞るのは難しすぎます(笑)。それでも選ぶなら、木兎(光太郎)の『"楽"じゃなく"楽しい"ことを考える』って言葉でしょうか。でも、稲荷崎の北(信介)さんも名言が多くて。『喝采は要らん ちゃんとやんねん』とか、『俺が毎日1から10やっとるところを侑みたいな連中は1から20やっとんねん。(中略)ほんでたまに、1から10やなくAからZやってみたらどんなやろ?(中略)って考えたりする奴らやねん』とかもいいですね」