横浜DeNA関根選手「誹謗中傷」に徹底抗戦 開示請求が認められ…“投稿者”に待ち受ける代償とは?
SNS利用「必要なのは謙虚さと委縮」
杉山弁護士はSNSをめぐる誹謗中傷問題について、近年は営利目的の投稿がはびこっているとも指摘する。 「誹謗中傷は火つけとなる『まとめサイト』なりインフルエンサーなり、言っても良いんだという風潮を作る存在がいることが多いです。そして、そうしたインフルエンサーなどは、仮に訴えられても民事で認められる損害賠償をはるかに上回る利益をSNS上で稼いでいたりするのです。今回開示請求された人たちはいわば“末端”で、割に合わないことになっているでしょう。 この万人の万人に対するデマ攻撃がはびこるネット社会において、必要なのは謙虚さと萎縮です。知人同士で野球観戦をしながら口汚くテレビに向かってヤジを言っても法が介入する話ではないですが、公開の場であるSNSではそうはいかなくなっていると、よく理解しておくことが大切です」
弁護士JP編集部