【厚生年金】現役ファイナンシャルアドバイザーが解説!標準夫婦が2024年度に「約46万円」支給される理由とは
標準的な夫婦は年金が「約46万円」になる理由
2024年度からは、標準的な夫婦の年金は23万483円であるとお伝えしました。 基本的に年金は偶数月の15日(土日祝日の前は直前の営業日)に2ヶ月分が支給されます。 このため、1回あたりの年金額は「23万483円×2=46万966円」ということになるわけです。 約46万円と聞くと大きな金額に感じられるかもしれませんが、これは2ヶ月分かつ夫婦2人分の金額です。 2ヶ月を約46万円でやりくりするとなると、不足感を覚える方もいるのではないでしょうか。 また、給与と同様に年金には天引きされるお金があります。
年金から天引きされる税金や保険料
給与から天引きされるお金があるように、年金から天引きされるお金もあります。 天引きされる条件はそれぞれで決まっているため、全員にあてはまるわけではありません。 以下の4つが年金から天引きされる主なお金です。 ・所得税と復興特別所得税 ・個人住民税 ・介護保険料 ・後期高齢者医療保険料、国民健康保険料(税) 所得税や住民税などは、所得が一定以下であれば非課税となりますので、天引きされることはありません。 一方、健康保険料や介護保険料はどれだけ所得が低くても支払いの義務が発生します。 もし天引きとならなくても普通徴収で納める必要があり、自身が介護状態となっても支払い義務はあるので注意しておきましょう。 実際の振込額は、6月に送付される「年金振込通知書」で確認できるので、手元に届き次第確認することをおすすめします。
国民年金(老齢基礎年金)の受給額平均
2024年度の年金額が公表されたものの、これはあくまでも「国民年金の満額」と「モデル夫婦の厚生年金額」です。 現代シニアは実際にはいくら年金を受給しているのでしょうか。 参考までに、2023年12月に更新された最新データから、今のシニアが受給する年金額を見ていきましょう。 〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 平均は男女ともに5万円台ですが、ボリュームゾーンは6万円~7万円未満です。 国民年金は保険料が一律であることから、受給額に大きな差はありません。 では、厚生年金ではどうでしょうか。受給額の平均について一覧表にしていますのでチェックしてみてください。