セリフォス豪快11秒6、坂路でラスト矢のような伸び「G1前哨戦としてはいい状態」/富士S
<富士S:追い切り> 富士S(G2、芝1600メートル、19日=東京、1着馬にマイルCS優先出走権)の最終追い切りが16日、東西トレセンで行われ、一昨年の覇者セリフォス(牡5、中内田)が豪快なデモンストレーションを行った。 この日も1週前に続いて藤岡佑騎手が騎乗。Cウッドを軽く半周した後、坂路に場所を移してテンはゆっくりと入り、ラストに軽く仕掛けられると矢のような伸びを見せた。4ハロン53秒2-11秒6。ラスト1ハロンは坂路ではなかなかお目にかかれない数字だが、鞍上は「全体時計は遅くていいのでしまいしっかり動かしての指示。やれば動きますからね」と超抜ラストにも驚いた様子はなし。「先週より今週が良かったし、G1の前哨戦としてはいい状態ですよ」と冷静な口調で話した。 セリフォスに騎乗するのは2年前に勝利したこのレース以来。「年をとって無駄なことをしなくなりましたね。前はシャカリキって感じでしたから」と精神面の成長も実感。心身ともに成熟した状態で2度目の富士S勝利に挑む。