「地域を守る」意識高揚 高森町消防団 パレードや式典通じ【長野県】
長野県高森町消防団の出初め式が5日、町民体育館で開かれた。団員ら65人が参加し、地域防災力の強化へ意識の共有と高揚を図るとともに、各種表彰を通じ、消火、救助救出、予防など、長年にわたる活動の労をねぎらった。 式に先立ち、高森南小学校から町役場までの間で、1年間の無火災、無災害を願うパレードを実施。下市田保育園幼年消防クラブの園児らを先頭に、ラッパ隊の演奏に合わせ、団旗を持った団員らが力強く行進した。沿道には親子連れなど地域住民が並び、りりしい姿の団員や消防車両に手を振っていた。 式では、県知事表彰、県消防協会長表彰、飯伊消防協会長表彰などの受賞者に表彰状を贈り、功績をたたえた。また、飯田広域消防本部は無火災期間が2年となった下市田区を表彰した。訓示で藤田剛史団長は「団員一人一人の力が地域を守る。今年も力を貸してほしい」と呼び掛けた。 町総務課は「地域を守る団員としての自覚を高めるとともに、地域の皆さんに団員の姿を見てもらう良い機会になった」と振り返り、「近年は団員の確保が大きな課題となっている。消防団の活動や意義などについて町としてもしっかりと発信し、団員の確保に努めていきたい」とした。